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インナーチャイルドを完全に解放する旅2

儀式2日目

アヤワスカに「インナーチャイルドを完全に解放します。手伝ってください。」
そうはっきりと宣言した。

最初はいつもの様に変性意識から始まった。いつ繋がるのかな…と思っているうちにいつの間にか悲しみが出て来た…
そう、今回はインナーチャイルドを完全に解放すると決めたんだ!とは思ったもののしばらく悲しみを感じた後「インナーチャイルドを解放するのは簡単なことじゃない」と改めて思った。

インナーチャイルドは今までわたしを護ってくれていた。わたしの盾になりわたしの代わりに泣いていた。わたしは感謝の気持ちでいっぱいになり激しく泣き始めた。

インナーチャイルドを解放するには、ただそれを外せばいい…という訳にはいかない。それはインナーチャイルドが今までしてきてくれたことをちゃんと受け取り、感謝して手放す…そんなプロセスだと思った。

それからはとにかく悲しみと涙が止まらなかった。インディオの歌のエネルギーに導かれながらどうしようもないくらい泣いて…自分でコントロール出来ないくらい泣き続けた。

泣きながらふと左腕にペイントされたジボイア(蛇)たちを思い出した。そして挫けそうになる度に左腕で胸をしっかり支え、ジボイアたちのエネルギーを貰いながら立て直していた。

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そのうちに、やっぱり…赤ちゃんの時サイレントベビーだったんじゃないかなと思い始めた。(昔そうじゃないかなと思ったことがあったけど真相は分からなかった。) 多分どんなに泣いても構われずほっとかれたとかで…わたしはどこかの時点で諦めて、「自分はいらない」「自分には価値がない」と思い込んだのかもしれない。そうでなければ自分を納得させる理由が他に見つからなかった…

でも今はもう自分が何者かも知ってるし自分が無価値だなんて思ってない。だけど…当たり前なはずのことが自分には許されず、当たり前を当たり前として受け入れなきゃならないということにわたしは拗ね捻くれてどうしてもそれを認めたくなかった。

でも今わたしは本当は知っている。「わたしが生まれたことを喜んでくれてる人がいる。」「わたしは生きていていい。」「わたしは存在していい。」「わたしには価値がある。」

当たり前を当たり前に…ホントは悔しいけど負けを認めるんじゃないそれが出来るのはわたしだけなんじゃ…

「他人に委ねなくていいんだ。」

わたしがそうだと認めればいいだけのこと。実際今のわたしは自分に価値があることを知っている。わたしは何者なのかもう思い出したのだから。

ホントはすごくシンプルなこと。

抵抗するんじゃなくて委ねて受け入れる。
それを出来るのは自分だけ。ストンと腑に落ちて、あとはこの悲しみを歌に委ね癒やしてもらおうと思い差し出すことにした。

わたしはまだ激しく泣き続けていた。歌のエネルギーに導かれて理由もなく泣けて止められなかった。あれは治癒のコードが入った儀式の歌だったのだと思う。歌のエネルギーがわたしの涙を愛で包み込み、わたしの悲しみを癒してくれているのを感じていた。

(それだけじゃなく、パカが最後にジャガーになって唸りながらティピの中を回る姿は本当に芸術的でとても感動した。)

ずっと「特別じゃないと愛されない」と思っていた。「役に立たないといてはいけない」と思っていた。でもホントはそうじゃないことを今は知っている。

でもここで切り替えて過去を切り離し元気になったとしたら…今まで自分が苦しんで来たことがナシになってしまう。誰にも知られない…それが悔しくてわたしは拗ねて捻くれ頑なにしがみついていたことに気が付いた。

そんな自分が可哀想で今までの悲しみをなかったことにはしない…と全てを感じて浄化することにした。

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実はインディオの歌の間中激しく泣き続けていたので隣の人に迷惑かな…と少し気になっていた。(たまに隣の人が止めに入った😅)
そんな時にヒカルドが1人で歌い始めた。
彼の声は愛そのものでどこまでも優しい。
わたしは少しふらつく足で席を立ちヒカルドの前に移動して座った。

すぐ隣ではアヤワスカ2杯目が始まっていた。わたしはヒカルドの歌のエネルギーに包まれながらまた泣いていた。

インディオもヒカルドもわたしのために歌ってくれている(もちろんみんなのためでもあるけどわたしもそこに含まれる)。ここではわたしが何をしようと誰も気にしない。わたしはありのままでここにみんなと一緒にいていいんだと思った。滞在中みんなわたしと話してくれてとにかく親切で優しかったから。

そのうちにふと…今まで噛み殺していた泣き声を解放してもいいかなと思った。そしたらスイッチが入ったのか、小さな子供のようにエンエンと声を出して泣き始め…泣くのを止められなくなってしまった。

歌が終わる頃マテウスが来て、タバコの煙を吹きかけ落ち着かせてくれた。マテウスとヒカルドに支えられながら、わたしはふらふらになった足で自分の席に戻った。

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わたしはすっかり疲れ切っていた。しばらくすると焚き火に火がつき明るくなった。歌に楽器が加わり音楽も明るい喜びに変わった。前半の治癒の歌とは違うみんなが一緒に歌える歌だった。

その時点ですでに解放されていたと思う。踊りが苦手な自分の足がリズムに合わせて動きたがってるのを感じた。わたしはその場で立ち上がり、激しい太鼓のリズムに合わせながら足を動かし歌に合わせて歌った。

焚き火の前では沢山の女性が踊っていた。
そこに加わる勇気はまだなかったけど、自分の席の前に出てリズムに合わせて楽しんだ。それだけでもわたしにとっては初めてのことだった。

しばらく踊り歌ったあと身体がとても疲れていることに気が付いて、歌はまだ続いていたけど席に戻って少し寝ることにした。

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目が覚めると焚き火も歌もまだ続いていた。そのままぼーっとしていたら「唐辛子の汁」を鼻から入れる…というのが始まった🤣火のエネルギーを入れることで身体を活性化しエネルギーを更新するのだそう。

寝起きだったし…あまり深く考えずに受けたら…大変な目に遭った😱鼻から唐辛子はホントにやばい…わたしだけじゃなく受けた人みんな鼻に入れられた唐辛子を何とか外に出そうと必死だった。

今回のアヤワスカの目的はすでに果たしていて、あとは好きなように過ごすだけだった。

疲れていたし歌も踊りにも満足していたのでそれ以上は加わらなかった。儀式が終わってから久しぶりにサナンガをして、朝食前に2回目のカンボを受けるため寝ないでそのままティピを出た。

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