人生100年時代。50代になった今、これからの生き方を考える。
1991年。大学を卒業し、株式会社リクルートへ入社。街には「24時間、たたかえますか~♪」の歌が流れ、会社では、期末になれば、リゲインなどの栄養ドリンクが差し入れされ、一斉の掛け声とともに、最後までがむしゃらになって目標を追いかける営業部。私は制作担当だったので、週刊誌の締め切りに合わせて、最後の1本まで確実に入稿する。今のようにオンラインで完結できる時代ではないので、フロア内を走る走る! 庶務さん(営業部の数字管理を中心に、マネージャーの秘書的な役割も担う存在)がうれし涙を流しながら目標達成の受注登録をしている姿がつい、この間のことのように思い出されます。
2001年、2004年に長男長女を出産し、ワーキングマザーとして七転八倒しながら、仕事と育児の両立を模索。とある理由から、当時、母親がサラリーマンでは無理と言われた小学校受験にも挑戦。2013年には、「24時間、365日、その時、その時、自分が価値と感じることに自分のリソースを使いたい」「20年後、64歳になっても、自分だからできることで世の中の役に立てる人材でいたい」そして、「目の前にいる人が少しでも幸せになるお手伝いをしたい」という思いをもって、独立。子どもたちの中学受験、大学受験に伴奏しながら、コンサルタント、講師として、幼児から大人まで、幅広い年齢層の方と接する日々を送っています。
8月に56歳となり、50代も後半戦。体力も落ちてきたことを実感。そして、家庭の事情にも変化があり、今までと同じように過ごすことはできなくなりそう。というところから、60歳以降、自分はどうありたいのか、どんな生活をしたいのか、そのために60歳までの4年間で何をすればよいのかということを考える日々を過ごしています。
そこで大事にしている考え方、「軸としなやかさ」。
ありたい自分、なりたい自分を持ち、その自分を大切にする勇気を持ち、周囲にとっても自分にとっての最善の選択とは?という思考で判断するしなやかさ。これが実現できれば、自分らしく、幸せに生きていけるのではないでしょうか。
私が社会人になってから30年以上。世の中はすっかり変わりました。「~ねばならない」「~すべき」という考え方から「~したい」「ありのままでいい」という多様性の時代へ。世の中一律の価値観や目指すべき姿はなくなり、一人ひとりが自分のありたい姿、なりたい姿を考え、幸せに生きる未来を考える、そんな時代になったのかなと思います。今の50代は、まさしく変化する時代に社会人としての人生を送り、今まで絶対と思っていた基準が変化する、そんな時代を生きてきたのかなと思います。
人生にはターニングポイントが何度か訪れます。50代。後半人生をどう生きるのか。一度、立ち止まって考えるかどうかで、これからの人生の幸福度は大きく変わっていくのかなと思っています。日々、考える過程で、自分の体力の衰え、子どもたちが巣立っていくこと、いつかは訪れる両親との別れなど、一つひとつのことを受け入れていく自分を感じています。自分の内面と向き合う、リフレクションの時間は大切な時間です。
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