水フェルトについて
羊毛フェルトには2種類の技法があります。
1つはニードルという針で羊毛をちくちくと刺して毛を絡め形を作る技法です。(ニードルフェルト)
もう1つは、羊毛に石けん水をかけて手で擦って絡ませる技法です。(水フェルト)
羊毛フェルトと聞いて思い浮かべるのは、ニードルフェルトが多いのではないでしょうか?手芸屋さんや作家さんのブローチなど、この技法で売られているものはとても多いです。しかし、ニードル針が無かった時代は水フェルトが主流でした。多分、フェルトという技法は羊毛を活用するために出来たと思います。
水フェルトで作ったゲルで暮らす遊牧民もいます。モンゴルの遊牧民たちは羊と共に暮らしています。羊は春になると毎年毛刈りをしなければいけません。まるっと服を脱がされるのです。その羊の毛を綺麗に洗い、遊牧民たちは自分たちが住むテントのようなゲルという住居を作ります。たしか、今は断熱材なども挟むような気がするけど…(勉強不足ですみません😓)
着るものも羊毛から作ります。
羊は衣食住全てにおいて大切な動物。そして、羊は草を食べますが根っこまでは食べないため、草が無くなったら遊牧民たちは場所を変え季節ごとに住む場所を変えます。ちなみに、ヤギは根っこまで食べます。最近ではヤギの雑草処理サービスをしているところがあります。
水フェルトのやり方は…
綺麗にした羊毛を手で細かくちぎりながらタテヨコ、四方八方に重ねて置きます。その上からお湯に溶かした石けん水をかけ、手で押さえてゆっくりゆっくり撫でるように水を羊毛に馴染ませていきます。(この時に強く擦ってしまうと穴が空いたり、だまになったりして失敗します💦)全体に馴染んだら、泡が出るように優しく触っていきます。ゆっくりと手に密着するように撫でていくとだんだん羊毛が固くなっていくのが分かります。そうなったら、水を押し出すように擦ります。たまに羊毛をつまんで繊維が出てこなくなるまで擦ります。しっかりと繊維同士が絡まっていることが確認出来たら、一度水洗いします。固く絞って、もう一度擦ります。そうして、陰干しして乾いたら完成です!
よく、洗濯機にセーターを入れたら縮んだりするフェルト化現象を自分の手でするのがフェルティングです。水フェルトはニードルフェルトと違い、熱と圧力でフェルトにしていきます。水を使うのでビニール手袋をして、タオルの用意が必要ですが、縫うことをせずにカバンやルームシューズなどが作れます。ふわふわの羊毛が固まってしっかりとした形になる過程が、不思議で私はとても好きです。その感覚を皆さんにも感じて欲しいと思い、水フェルトの講習会やレッスンをしています。
羊毛の温かみを感じながら作るものは、とてもとても心地の良い雰囲気のあるものです。良かったら、体験しに来て下さい🐏✨
🐑体験会のご案内🧵
日時 11月6日(水)13:00〜14:30
参加費 1,100円(税込)
持ち物 ハンカチまたはタオル
� 講師 うえにし ゆかクラフト講師
ハリー永和
〒577-0809 東大阪市永和 2-1-30
06-6722-6516
Instagramでもご覧いただけます!!