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メルカリでアート作品を値下げをしたら大失敗した話【実話】
こんにちは。
あらたな経験を積みました。
作品をタイムセール販売をしましたが、全く売れなかったんです。
でも、とても良い経験になりました。
作品の価値を乱高下させてしまったため、その後始末は大変ですが、自分なりの解釈と反省点はあるのでまとめます。
これからの活動方向性についても書き連ねていきます。
私のメルカリ(Shops)はこちらです。
直近メルカリで目立った大ヒット例
threadsを見ていたら、メルカリでヒットを飛ばすアーティストさんを数名見かけました。
まず、最近流行りの「???」からスタートできるシステムでヒットさせたアーティストさん。
これは入札(オファー)された金額に納得がいけば承諾して成立する、オークションに似たものだと思います。
ただしこのシステムはメルカリShopsでは利用できません。
ということで私はオークションサイトを検討しつつ、メルカリShopsでは利用可能なタイムセールを導入しました。
そしてもう一件、背中を押された光景がありました。
「一度も売れたことがないので、誰か買ってください!お願いします」
という投稿がthreadsにあって、私が見たときはあまり反応がなさそうだったんですが、再投稿して拡散したら、翌日には数千までいいねがついていました。
そして、1つ売れたら出品している作品が飛ぶようになくなっていったんです。
「私ももっと素直に買ってください!」と叫べば売れっ子になれるかな?という安直な野心が湧いた瞬間でした。
ちなみに、30分間の毎日スピードドローイングは、有名なアーティストさんが5分間ドローイングというのをされているのを見て真似したものです。
これがなかなか楽しいもので約1ヶ月描き続けられました。
そこで、さらに盛り上がると思ってやってみたこのタイムセール…しかし結果はこうでした。
値下げをすることでは価値を感じてもらえなかった。
成約には結び付かなかったという事実だけ受け止めればいいと思っていますが…
リピートして買ってくれるお客さんはいる
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158330816/picture_pc_00a32320a9a52c0b3d7ab391b15c8815.png?width=1200)
実は原画の販売をスタートしたのは2024年4月からなので、この記事を書いている今は5か月目ですが、作品は3点売れています。
Web(実はthreadsがきっかけ)経由2件、マルシェ1件。
実はお一人あたりの総額は1万円を超えているんです。
これからみると、30分で描いた情報量の少ない鉛筆画だったからってデカデカと広告まで飛ばしてタイムセールをして値下げしたのは大失敗だったのでしょう。
鉛筆画は1250円で、タイムセール対象品は999円。
今は色彩に力を入れていて、色彩検定2級の受験もしたいと思っているので、感性と理論を織り交ぜて作品をカラーリングして再出品しています。
こちらは均一価格ではくて自由に価格を決めており、あまり相場は参考にしていません。
私がこの価格で売りたいと提案しているので、承諾してくれた方が購入してくれるでしょう。
実はデジタルのNFTアートで作品を十数個も買ってくれた方も数名いました。
これも大切なことで、自分にはリピーターさんが必ずいるということです。
ただ、NFTデジタルデータ(オークションタイプ)と原画では、価格などの関係性を仮説と検証ができていませんでした。
結果として価値と真逆の方向、つまり原画の値下げは逆効果だったのでしょう。
(安かろう悪かろうになってしまったのかもしれない)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158330676/picture_pc_026cdececd094ac2089c7a4d0b15aa37.png?width=1200)
実績はホームページにまとめています
今回最大の盲点
先ほど、情報量の少ない絵を値下げしたら売れなかったと言いました。
ですがスピードドローイングは情報量を削ぎ落として描く、別名速描画というもの。
ここに価値があるのに、誤ってマイナスに取って、安く売ろうとしたのが最大のミスだと思います。
本来ならここは高く評価して打ち出すべきだった。
ただ、SNSでは情報量が少ない絵を人気にさせるのは、情報量が多い絵よりは難しいです。
そこを、せっかく複数の鉛筆を使い分けて濃淡をつけた繊細な鉛筆画だったのに、自から「価格を下げる」「安いと感じてもらおうとする」ようなことをしたのが、イベントの最大のミスです。
情報過多ななかで起こした私の心理的余裕のなさも影響していたのでしょう。
他で速描画を公開されているアーティストさんへは申し訳ないと思っています。
この経験から得たことは、こういった絵はライブで見せることで価値を感じてもらえそうだということ。
今後はその価値を大切にしていきます。
これからどうするか
私は低価格作品を量産するのは向いていない可能性があるかもしれないと思いました。
Etsyでは安定した収入が欲しいのでダウンロード素材を販売していますが、こちらは1か月では売り上げは立ってはいません。
もしかするとこちらも同様の理由があるならば、私は「高価格帯」の「原画」を「手渡し」で売るのが向いているといえるかもしれないでしょう。
展示会やマルシェ向きかもしれません。
そして驚くべきことに、Pinkoiではこちらの作品がたびたびトップ5に入るほどのPV数、クリック数、そしてなんとカートに入った形跡があるんです。
私の格言はこうです。
画家は価格を決めることはできるけど、価値を決めることができるのはお客様
よく、値段が高いとは言われます。
だからといって、待機時間が長くて痺れを切らしたこと、そして安易な思いつきでタイムセールをしたのは失敗だったと言えるでしょう。
試しに一万円以下の作品を出して即売れたということはありましたが、セールではなかったですし、今回とはケースが違いますね。
まず、明日からは軸を作りながら、ちょっとずつまた、他のプラットフォームへ出品していこうと思います。
そして、不用意な値下げは行わないこと。
(Webサイトのイベントには乗ることが多いと思います)
今から大変なのは、タイムセールで残った作品の価値をどう取り戻すかです。
これは大仕事です。
アート作品を売るあなたへ
私は今回、成約には結び付かなかったイベントを行ったことになります。
ですが、これは自分の作品の価値を知るためにはやらないとわからなかったこと。
私の人間性、作品のタイプ、画風など様々な諸条件が揃って起こったことなので、成功か失敗かというと、失敗と言えます。
「アートを安売りするな」
という発信をよく見かけますが、私の場合はこういった経緯と根拠がありあらためてそう説明ができます。
価格を下げて、それをお客様が買ってくれたら、アートを安売りはしていないんです。価値は低くない。
実はスピードドローイングは難しかった。このアートの売りは、限られた時間と作者の持っている視覚情報、そして腕から指先で行うストロークと三拍子。実はかなりハイレベルだったんですね。
とにかく、失敗しても巻き返すことが大事で、失敗したことを口にしなければほとんどの人は何も思いません。
(私は赤裸々に記事にしています)
なぜ今回ここまで丸裸にして描いているのかというと、あなたも絵を売ったり人から評価をされたいと思っているなら、どんどんチャレンジして欲しいからです。
アートに関してはいろんな考えがありますが、利益を出すためには作った作品を売っていかないといけません。
そのためのヒントは小売業全般を参考するべきですが、アートはやはり野菜や果物みたいな生活必需品とは違います。
答えを見つけにくいので、体当たりするしかありません。
どこかで出会ったらコメントをいただいて構いませんので、絵を売りたければ、どんどん行動してくださいね。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158330582/picture_pc_60a7f87b172af54e2b6881452bffa4f6.png?width=1200)