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2402_2023年報道写真展

 2021年まで世界報道写真財団が主催している「世界報道写真展」が大好きだったんです。
世界各国のジャーナリストの技術や感性がダイレクトに伝わってきて、写真というものの凄さをとても感じる企画展だったので、2022年から日本での巡回展がなくなってしまって結構ショックを受けていた。
 主催は違えど、ポスター掲示で「報道写真展」というのが目に留まり、気になった私は早速行くことにしました。

 会場はみなとみないエリア日本大通り駅からすぐのニュースパーク(日本新聞博物館)。
 博物館の企画展という形で開催されているのが「2023年報道写真展」です。


 構成はピックアップされたコンテンツと月毎の時系列に分かれていて、時系列展示は国内の出来事で占められている。

 写真ジャンルとしての「報道」は、事実を伝える手段としての役割が先にくるので、撮影者の関係性や主張が独特だなと感じています。
 被写体が全く撮る側のことを認識していない場合も多く、事件等なら尚更、プロの仕事だなと感心します。

 ポスターにもなり、東京写真記者協会賞グランプリとして展示されていたのがウクライナ戦争を題材にした組写真でした。
 長期取材をしているテーマだと、被写体との関係性や撮り方等多くの面で作品として見られる要素が強くなる気がします。徹底的瞬間の要素が押さえられて、複数枚の連続性がより大事に伝えられてきます。
 写真で伝わりやすいバンクシーが出てきたのは短絡的だと感じたけれど、良い取材をしている写真を見るのはやはりよいものですね。

 対して私が苦手なのが、ポーツの優勝トロフィー授与の写真。仲間!勝利!栄光!という雰囲気が称賛しか許されなくて、写されたものにずっと縁のなかった自分にとっては居心地がとても悪く感じてしまうのです。

 大好きだった「世界報道写真展」からはスケールダウンしたものの、事実を伝える、事象を写すことに重点をおいている報道写真というジャンルはとても勉強になりました。
 カメラは選択の芸術。心には報道の精神をもって、伝えたい瞬間のためにシャッターがきれますように。

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開催日時:2024年1月6日(土)~4月14日(日)
開館時間;午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)
会場:ニュースパーク(日本新聞博物館)2階企画展示室
主催:ニュースパーク(日本新聞博物館)東京写真記者協会
料金:一般400円 大学生300円 高校生200円 中学生以下 無料
アクセス:〒231-8311 横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター(受付は2階です)

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