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お台場、パレットタウン大観覧車最終日。
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2022年8月31日。
最終日の日の出は予想通りの雨模様で、空は赤く灼けることなく、夜が灰色になっただけで終わってしまった。
ご飯を食べながら日の入りを待ったヴィーナスフォートも、6時の開門を待った車の展示施設ももうなくて、重機に取り囲まれた観覧車だけがただただ寂しそうだった。
向かい合わせではなく、ぐるっと壁を囲むように設置されたゴンドラないのベンチは可愛いパステルピンクで、物が落ちないように厳重に網で覆われた窓とのコントラストがなんとも言えず好きだった。
都会ならではの夜型の営業時間、イルミネーションに照らされて回りながら、同じく遠くで光り輝くもう一つの観覧車を探す。
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人が住んで、泊まって、遊びに来る。
混沌が整然と整備されている東京の埋め立て地、新しい商業施設の開業予定は2025年。
「お台場」という名前で観覧車を連想する人が少なくなってしまうけれど、東京はそのくらいの新陳代謝の方がいいのかもしれない。
新しい施設に、葛西臨海公園の観覧車が見える展望スポットがあればいいな。
23年間、たくさん人と想いを運んでくれてありがとう。
解体されて運ばれるゴンドラの動画をSNSで見つける度、売って欲しいと切実に願っています。
置ける庭なんてないけど、あのゴンドラだったら、仕事もとっても捗りそうじゃない。
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初投稿の自己紹介に反応が沢山いただけて嬉しいです、ありがとう。