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パリ旅行記_乗り換えのドーハで置いてかれた話③

 パリからの帰路、カタールのドーハで飛行機の乗り換えに失敗した私たち。
 ホテルバウチャーを貰い、翌日の振り替えまで送迎の車で辿り着いた金ぴかホテル。

 通されたのは…「ビジネススイート」!!!
 広い、広すぎる。それまで滞在していたパリの部屋の三倍以上はある部屋で、とりあえずベッドに倒れ込み、バスタブに入ってみる。
 いただいたホテルバウチャーには「飲食は250カタールまで」と記載があって、ホテルのチェックイン時に三食ビュッフェの用意がある説明を受けた。
 時差で少し巻き戻されたカタールでは、まだ朝ご飯に間に合う時間だったので、早速ビュッフェ会場に行ってみよう。
 この段階で、ハプニングが楽しくなってしまった姉と私はげらげら笑いながら調子に乗った写真を撮りまくっていた。

 外は40℃を超える灼熱の砂漠、プールもホテルにあるらしいが、水着どころか着替えも手元にはない。
 事前知識も無ければ、通貨の「カタールリヤル」なんて1カタールリヤルも持っていない。
 そんな中でも、スイーツまで充実しているビュッフェや広すぎるビジネススイートは、一日中だらだら過ごすには充分だった。


 結局、ドーハ散策をしたのはホテルの目の前のフードコートだけで、中東の呪文のように見えるアラビア語に触れたくらい。
 現地時間で三時半にモーニングコールでたたき起こされ、今度は時間の余裕たっぷりと飛行機に搭乗したのでした。

 せっかくのパリ旅行よりもインパクトのあるドーハ滞在になってしまって、個人的には悔しい!
 ありがとうカタール!

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