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ヲタクが返金されたチケット代で顔タイプ診断に行って資格を取るまでに至った話

イメコンといえば主に

・パーソナルカラー診断
・骨格診断
・顔タイプ診断

という3つの診断が一般的によく知られているのではないでしょうか。
今日はタイトル通り、私が個人的に思い入れのある顔タイプ診断の話をしたいと思います。

私と顔タイプ診断

大切な1公演を失った悲しみ

2021年5月。
コロナが流行って2年目。

様々な対策が講じられ、これまでとは違う空気感の中コンサートや舞台が上演されていました。
いつどの公演が休演になってもおかしくない中、自担も長期間の舞台を控えていました。
長期間とはいえ、私が行けるのは1公演のみ。
この舞台に行くことを心の支えに毎日を過ごし、公演前最後の休日に美容室とネイルサロンに行ってきた次の日、悲劇は起きました。

そう、私が行く公演が休演になったのです。

凄まじいショックが身体中を駆け巡りました。
この1公演しか行けないのに、もう観ることも、会うことも叶わないの…?

日程の振替もありません。

誰も悪くない。
そう、それはわかってる。
誰も悪くないが故にこの悲しみとやるせなさをどこにぶつけたらいいんだろう…
泣いても喚いても自担には会えないし、チケット代は返金される…

そう、チケット代が返金される。
それがすべての始まりでした。


そうだ、顔タイプ診断に行こう

チケット代が返ってくる、ということは臨時収入が入る!
(返金されただけでプラスではない)

ヲタクあるあるな脳の仕組みを高スペックで兼ね備えている私は、
「それならずっと気になっていた顔タイプ診断に行ってみたい」
と思ったのです。

ファッションやコスメに興味がある身としては、イメコンはずっと気になっていたサービスでした。
この時点でパーソナルカラー診断は経験済み。
骨格については簡易診断を受けたことがあり、次は絶対顔タイプと決めていたのです。

SNSでフォローしていたサロンで受けるべく抽選申し込みをし、無事希望日に当選!
まだ戻ってもきていないチケット代の行く先はすぐに決まりました。


衝撃の一言

そしてついに念願の顔タイプ診断に。
そこでは今までの謎が全て解けていくかのような感覚でした。

結局自分は何が似合うの?
なぜこれを着ると違和感なの?
あの子が着ると素敵なのに私が着ると可愛くない理由は?

自分のことって自分が一番わかっているようなそんな気がするじゃないですか。
でも案外自分のことってわからなかったりするんですよね。
だからこうして悩んでいたわけで。
自分迷子だった私はもう目から鱗でした。
そんな中、診断してくださった方が一言、

「前髪、ない方がいいのでは?」

とおっしゃったのです。
前髪を?なくす?

私といえば眉毛が隠れるくらいの長さのぱっつん前髪がトレードマーク。
これまでの人生で前髪を死守してきた私にとっては衝撃的な一言でした。
とはいえぱっつん前髪にしていたのは、コンプレックスの眉毛を隠すためだったのですが。
正直自分でも髪型を変えたいと思っていたところでした。

「もう眉毛のための変なプライドは捨てて、プロの言う通りにしてみよう!」

ということで、次に美容室に行ったときに勇気を出し前髪を分け、おでこ全出し、眉毛全見せの私が爆誕。
と言いたいところですが本当はまだ自信がなく、実はシースルー前髪として少し残してもらっていました。

そして次の日の朝。
前髪がうまくいきません。
そう、私の前髪は分け目癖がひどく、軽くなると自分のスキルでは真っ直ぐに下ろせないのです。
そうなるとここでめんどくさがりの本領発揮です。
私は前髪をヘアオイルで全部かきあげ整え、ついにおでこを出し、眉毛が見える状態で家を出ました。


前髪をなくしただけなのに?

自分では「なんだか慣れないし、おでこが涼しいな?」という感覚と、「なんだか視界が良好な気がする」といった感じでした。
そして前髪をなくしてから初めて会社に出勤。

「前髪どうしたの?!」

すぐ同僚に聞かれました。
え、やっぱり変なのかな…と不安になっていたのですが、

「前髪ない方がいいね!」

と言われたのです。
その後も普段髪型を変えても何も言わない人に褒められたり、行く先々でいろんな人に褒められました。

今までの前髪人生はなんだった?(それはそれでいい思い出ですが)

そう思ったのは確かですが、

「まだ前髪ひとつしか変えてないけど、実はまだ自分を変える方法があるのでは?」
「私って自分がダメだと思っているだけで、本当はまだ伸び代あるんじゃないか?」

と思うようになりました。
周りから見れば些細な変化かもしれませんが、私は少し自分が生きやすくなったような気がしました。


人生はタイミングとそれに乗っかる勇気

それから月日は経ち、2024年4月。

私は体調が原因で会社を休職していました。
休職し始めた頃に比べたら起き上がれるようになったし、少しずつだけど外に出られるようにもなった頃でした。

「社会人になってこんなに時間があるのはもしかしたらこれで最後かもしれない」

ふとそう思ったときに、今まで自分がやってみたかったけどやってこなかったことをやろうと思いました。
そして一番に思い浮かんだのが顔タイプアドバイザーの資格でした。

「この資格を取ったからって何になるんだろう」
「私が資格を取ることに意味があるんだろうか」

そんなことをウジウジずっと考えていました。
その上決して安くはない金額。

今だけは時間は山ほどある。
講座の日程ももちろん行ける。
興味があるからって理由だけでいいのかな?

悩んだ末に「きっとここで取らなかったらもう一生この資格を取ることはないだろうな」という気持ちが湧いてきて、今しかないだろ!と勇気を出して資格を取ることにしました。


本当は自分自身を認めたい

私は自分の容姿、特に顔にコンプレックを持っています。
子供の頃から、そして大人になってもずっとこのコンプレックスと生きてきました。

今でも全然知らない人にすれ違うときに「ブス!」と言われたり、学校では先輩にあからさまに態度を変えられたり。
親にも食事中に「そのひと口がブタになる」と言われたり、よく容姿のことを言われました。

「見た目がよくないと生きてちゃいけないの?」
「私は私のまま生きてちゃダメなの?」

ずっとそう思って生きてきました。
どうしてこんな顔に生まれたんだろうって悩んでは泣きました。
昔からファッションとコスメは好きだったのでたくさん研究したし、それでも世間的に言う「かわいい」には程遠く、結局は素材がものを言うんだと打ちのめされる日々。

確かに容姿がいいにこしたことはありません。
私もなれるもんなら爆美女になりたかったです。
ずっと自分以外の誰かになりたいと思っていました。

でもわかったことがありました。
私はただ私のままで生きてていいって誰かに認めてほしかったんです。
そしてそんな自分を認めたかったんだと気づきました。
(この経緯についてはテーマを掲げて改めて書きますね)

もちろんコンプレックスがなくなったわけではないし、今もまだ悩んだりします。
そんな簡単になくなりません。
でもこれから先、少しずつでも自分を認めて好きになって、楽しい人生だなって思えたら…

そんなとき、顔タイプ診断のあの経験が蘇りました。

「前髪ひとつで変えただけで、こんなにも変われた」
「誰かになるんじゃなくて、まだ知らないだけで自分がもっと魅力的になれる伸び代があるのでは?」

そこから漠然とイメージコンサルタントという職業に興味を持つようになりました。


これは誰の人生か

私の大好きなドラマ「アンナチュラル」にこんな台詞があります。

「あなたの人生は、あなたのものだよ」

ずっと他人の評価ばかり気にしていました。
ブスって言われたり、顔を見て態度を変えられたり、親にまで言われるなんて、私はそういう扱いを受けるのが当たり前の人間なんだと思っていました。

でもそれは違います。
そんな扱いを受けるべき人なんていません。
私は他人の評価ばかりを信じて、自分のことは何一つ信じられていなかったように思います。

まだまだ自分のことを大好きだなんて胸を張って言える私ではないけど、前髪をなくしたあの日から少しずつ何かが変わっていきました。

正直、顔タイプにこだわって生きる必要なんてないと思います。
自分の好きな服を堂々と着て、好きなスタイルを貫いて生きる。
それってすごくかっこいいことだと思います。

でもきっと私のように、

「自分に自信がない。」
「変わりたいけどどうしたらいいかわからない。」
「自分のことを好きになりたい。」

そういう悩みがある人もきっといるはず。
もしそうなら、興味があるなら、一度診断を受けてみてほしいです。
きっと自分のことを少しでも「私いいじゃん!」って思える瞬間に出会えると思うから。


診断は願いに寄り添うサポーター

顔タイプも骨格もパーソナルカラーも、絶対にその通りに生きなきゃいけないなんてことないんです。
私はそう思ってます。

ただもっとおしゃれになって垢抜けたい!とか、今日は勝負の日だから自分を最大限魅力的に見せたい!とか。
私はこういう服が好きだけどなんかしっくりこない…どうしたらかわいく着れるだろう?とか。
診断はそういう悩みに寄り添うこともできます。

だから結果に縛られるのではなく、あなたがあなたらしく魅力的になれるように応援するサポーターみたいな存在だと思っていただけたらいいんじゃないかな、と思います。


最後に

ここまで読んでくださった方、お疲れ様でした!
こんなに長くて全部読んでくださった方はいるのか!
と思ったりもしますが。笑

今日も一日ありがとうございました。
あなたがあなたらしく輝ける毎日でありますように。

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