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「古典部」シリーズを読んで

私は最近「古典部」シリーズを全巻読みました。
私なりの「古典部」シリーズの感想を書いておこうと思います。

まず、この「古典部」シリーズを読むきっかけとなったのはおすすめされたから読んでみたという感じです。
米澤穂信さんの本をあまり読んでいなかったのですが、「本と鍵の季節」と「古典部」シリーズは読みやすいと思うと聞いたので読んでみようと思いました。

私が最初に「古典部」シリーズで面白いなと感じたのは、一人ひとりのキャラの濃さでした。主人公の折木奉太郎は、「やらなくてもいいことならやらない。やらなければいけないことなら手短に」というモットーを掲げています。
私は最初にこのモットーを見たときに、折木奉太郎はめんどくさがりな男の子なのだと認識していました。でも、私も「やらなくていいことならやらない」と思うことはあるので少なくともある程度折木のこのモットーには共感を覚えました。
読み進めていくにつれて折木奉太郎は決してめんどくさがりが高じて、このようなモットーを掲げているわけではないのです。
折木奉太郎がこのようなモットーを掲げた背景には、人間関係を築いていく中での気付きがあったからでした。私は折木が幼い頃に気づいてしまったこの事実を知った時に、少し悲しくなりました。
この背景は、「いまさら翼といわれても」の「長い休日」という短編に載っています。

次に私は千反田えるという女の子にも好感を持ちました。
「わたし、気になります」というセリフに折木が嫌々ながらも、千反田の好奇心に付き合わざるを得なくなっているところになぜか微笑ましくなってしまいました。
私の部活動にもこんな子がいたら・・・なんて思いながら読んでいました。

他にも、「古典部」シリーズにはどんどん読み進めたくなってしまうような魅力的な点がたくさんあります。



続きは気が向いた時に書こうと思います。
こういった本の感想は、いつもは読書ノートに書いているのですが人に読まれると思うとなかなかうまく書けないなと。