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娘の涙が教えてくれた、片付けと価値観の違い

あなたは、片付けの本を何冊も読んだのに、なんか自分に合っていないという悩みはないですか?

私は、本や情報で片付けや掃除に対して、固定概念でいっぱいになっていました。そんな私の失敗談と気づきの話です。


私が体験して感じたこと

片付けには「これが正解」という答えはなく、人それぞれの価値観や思い出が、詰まったプロセスであることに気づきました。

思いや感情に寄り添った、片付けの大切さを学んだのです。

片付けの本や情報には、多くの「これがよい」「これを守らなければいけない」といった固定概念が詰まっています。

私自身もその言葉に縛られて、家族にも適応していたのかもしれません。

次のようなエピソードがあっての気づきです。

娘との衝撃のエピソード

「お母さん、ここにあった服知らない?」

私はちょっとドキッとした。

「ごみ袋に入っていたのなら、捨てたと思う・・・」と、口ごもった。

すでに娘の目は怒りに変わって、うっすらと涙ぐんでいた。

まずい・・・と私は思った。

娘は普段から片付けはしない方です。
娘が幼い頃、私が片付けたほうが早いと思い、何でも先に片付けてしまったのが、原因かもしれません。

そんな娘が、ある日、クローゼットの中の服を全部出して振り分けていました。

服はごみ袋に入って、床に長いこと置いてあったので、
私はある日、ごみとして出してしまったのです。

私の目から見たら、いらないものだと、思い込んでいたのが原因でした。

娘の口から出た言葉は、

「お別れを言えなかった・・」「まだ使えるのに・・」でした。

私は反省しました。


自分の価値観か、エゴで捨てていたことに、気がついたからでした。

「床にものを置かないほうが良い・・」
「1年以上着ていないものは捨てたほうがいい・・」

こんなありきたりの

「〇〇したほうがいい」
「〇〇しなければならない」

という片付けの本に書いてあった言葉に、頭が占領されていたんだと思います。

自分の「捨てるべきだ」という価値観に縛られて、娘にとって大切なものを、勝手に捨ててしまったことに気づいたのです。

洋服に、特別な思い出や感情があるかもしれません。でも、私は自分の片付けのルールを優先してしまいました。

物に対する、見方や思いは人それぞれで、測り知ることはできません。

片付いていないからと、自分の思いを押し付けるのは、今後はやめようと思った瞬間でした。

片付けの本に書かれているアドバイスは、実用的なものが多いですが、すべての状況に当てはまりません。

逆に関係を悪化させてしまうこともあります。片付けをする際には、その人がどんな気持ちで、その物を持っているのかを、十分考慮する必要があるのです。

家族の気持ちに寄り添うこと

片付けは「捨てる」ことではなく、自分自身や家族の心に寄り添い、物に込められた思いを、尊重することが大切だと気づきました。

物に対する価値観は、人それぞれ異なり、それを受け入れることで、片付けに対する考え方を見直し、自分のルールに縛られず、他人の価値観を尊重することが大切だと思います。

片付けの考え方を変えるための気づき

  1. 物に対する思いを共有する
    家族と一緒に物を整理する際には、その物に対する思い出や価値を共有してみることをおすすめします。お互いに物に対する価値観を共有することで、ただ物を減らすだけでなく、心地よい空間を作れます。

  2. 「捨てる」ことだけが片付けではない
    片付けに関するルールや効率的な方法はたくさんありますが、それに縛られすぎないことが大切です。そのためには、すべての物を捨てる必要はありません。

  3. 他人の価値観を尊重することを意識する
    家族と一緒に片付けをする際には、他人の価値観や感情を尊重することを心がけましょう

  4. 物との「お別れの時間」をもつ
    娘の言葉から学んだように、物には、それぞれ感情が込められています。お別れの時間を持つことで、物を手放す気持ちがスムーズになることがあります。

  5. 片付けは成長のプロセス
    片付けは、自己成長のチャンスだといえます。娘との経験は、片付けが自分や家族の成長につながることを実感しました。

まとめ

娘とのエピソードから、私の目から見ると、いらないだろうと思う物も、娘には「宝」であることを知りました。

価値観は人それぞれで、同じ片付けのマニュアルは適用されず、ひとりひとりのマニュアルがあります。

このように、片付けにおいても他人の価値観を尊重する姿勢を持つことで、家庭内のコミュニケーションが豊かになり、より心地よい生活空間が生まれますね。

娘の涙から学んだことを忘れず、これから私も家族と一緒に成長していきたいと思います。



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