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「勇気こそが、人を導く」今年も、どうしても譲れないこと
2025年がやってきました。
"つまり、2005年に生まれた息子が今年二十歳を迎えるんだなぁ…。"
2025という数字の並びを見たときに、真っ先に思ったことです。
おおお、そうか。あれからもう、20年も経つんだな。
子育て終了の感がある中、なぜかここ数日読んでいた本には、子育てについて書いてありました。
自分の子どもに限らず、人と関わる以上ずっと大切にしたいことについて考えるきっかけを得たので、書いておこうと思います。
必要なとき、必要な本と出会ってきた
「アドラー心理学」がものすごい勢いで浸透したのは、ベストセラーになった『嫌われる勇気』という本がきっかけかなと思います。
2013年に出版され、私は2016年に読んだみたいです。Amazonで買っていると、そんな記録が残っていてちょっと便利ですね。
kindleで買っていたようなので、ここにもkindle版を貼っておきます。
すごく感じ入った部分もあったし、あまり理解できないこともあった。詳しい内容は、実は覚えていない。
さすがに結構前に読んだので、この程度の記憶しかないのですが…。
年月が経ち、私の理解が及んでいない深い部分にもっと大切なことがあるんじゃないかと思い立ったのは、"アドラー心理学を語る"というシリーズの野田俊作さんの本に出会ったからでした。
4冊のシリーズで、1冊目のタイトルは『性格は変えられる』で、なかなかインパクトのあるもの。おかげでポチッとしてみたので、タイトルはやはり大事ですねぇ。
去年の梅雨の季節、1冊目からゆるゆるとkindle本を読み上げで聴いていき、年末になってやっと4冊目に到達しました。途中、他の本に行ったり紙の本を読んだりしていまして。
シリーズの最後のタイトルは、『勇気づけの方法』。
本の説明には、次のような記載があります。
日本におけるアドラー心理学のオーソリティーが、やわらかな語り口で説く実践講座。ほめる、励ますより効果的な「勇気づけ」のコツや、相手を傷つけない上手な自己主張の仕方、子どもが個性を伸ばして生きる力を身につける方法など、親子・夫婦関係をはじめ対人関係を良好にする秘訣を語る。
子育てこそ終了の感があるものの、人との関わりは一生続きます。
私は会社を経営しているので、メンバーとの関わりは会社の業績をも左右します。
去年、設立した会社が10周年を迎え、この先を考えるのに良きタイミングであったのだと思います。これから、この会社をどうしていくか?を考えたからこそ、この本との出会いがあったのかもしれません。
節目節目で必要な本との出会いがあったからこそ、40代半ばになった今、なんとか幸せに生きて来られている気がしてなりません。
一生、本を読む人でいたいと思う所以です。
人間が不適切な行動をする最も根本的な原因は、勇気を失っていること
本の一説に、パシッとハマる感覚がありました。
アドラー心理学では、人間が不適切な行動をする最も根本的な原因は、勇気を失っていることであると考えます。 適切な行動でもって目標を達成するということには、実際、大変たくさんの勇気がいります。不適切な、共同体に対して破壊的な、普通の言葉で言うと反社会的な方法で目的を達成するには勇気も何もいりません。
野田 俊作
"勇気づけ"について書かれた本ですが、そもそもここで言う"勇気"とは、「健康に、建設的に暮らしていこうというときに、絶対必要な要素」のことです。
これを失ってしまうと、無気力になってしまったり、攻撃的になってしまったりする。元からこういう人間がいるのではなくて、建設的に生きるための勇気を何らかの理由で失ってしまっているから、そうなってしまう。
どこまでいっても性善説で生きたい私に、しっかりとピースがハマった感じのする言葉でした。
まわりからは「ポジティブ」と表現されることが多い私ですが、そのように見える私であっても、無気力になることも周囲に対して攻撃的になってしまうことも、人生にはもちろんありました。
これって、勇気を失っている状態だったんだ…!
本には、この建設的な勇気はどこからやってくるのか?と言うと、外からもやってくるし、自分自身で自分を勇気づけることもできると書かれています。
ふむふむ…。自家発電できたら、そりゃあそれがいいよね。でも、そうはいかないことも多いのが、人生っていうものだ!
子育てでも会社の経営でも、私がやりたかったことは、この外からの「勇気づけ」だったんだなと腑に落ちました。
だって、人はみんなそんなつもりで生まれてこないから。みんな、幸せになって、誰かを幸せにして生きるために生まれてくるから。
たまたま何かのきっかけで勇気を失ってしまっても、それで何か結論が出るわけではない。勇気は補充できるのだから、できたならまた歩き出せばいい。
これまで信じてきたことが説明されていて、本当に嬉しい瞬間でした。
私は、勇気づけができる人になりたい
勇気づけとは、褒めることでもなければ、叱ることでもないと書かれています。褒めるのも叱るのも「勇気くじき」だって言うんです。
アドラー心理学、ちょっときついところありますよねぇ。ぐさっとくる。
やってたよ、私。全力で!ということを思い切り否定してくれる。
確かに、勇気づけようと思ったら相手の味方でなければ、相手だってそれを気持ちよく受け取れないですよね。
叱るがつくる縦の関係は、勇気をくじく。ごもっとも…。
そして、褒めるということもまた、縦の関係をつくってしまうもの。こちらが、"判断する人"になってしまうから。
これもまた、ごもっとも…。
もちろん、本に書かれていることをすべて受け入れる必要はないし、そこに正解が書いてあるわけではありません。そんなにショックを受ける必要もない。
ただ、素敵だなと思ったことはしっかり実践していこうと思います。
私はやっぱり、人の可能性を信じたい。
一緒に働く仲間には、めいっぱい期待していこうと思います。私が素敵だと思った人と、一緒に働いているのだから。
人には、いいときも悪いときもある。
何もかも上手にできることがいいこととは限らない。
誰が何と言おうと、私は私の信じた人を信じ抜こう。
地に足をつけて、誠実にもがける人だったら、適切な行動が取れない時期があっても、私は相手に期待し続けようと思います。
そのためにも、「勇気づけ」ができる大人になりたい。
本の中に出てくる「私メッセージ」を届けられる人を目指します!
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Yuka Shibayama
会社を経営したり、書いたり、秘書をしたりしているワーママです。
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