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2022年IISS活動記録(ポッドキャスト編)

2022年の活動記録シリーズ第三弾は、IISSジャパン・チェアプログラムで始めた「ジャパン・メモ」ポッドキャスト・シリーズのご紹介

毎月日本の外交安全保障分野に関する旬なトピックを元に、1−2人の国内外のゲストを招いてディスカッションをする形式を取り、主に海外の政府関係者、有識者、ビジネスに携わり、日本に関心のある方々を対象にしていますが、実は学生から社会人まで日本でも多くの方にご視聴いただいていることがデータで分かりました。

今年は2月から12月まで11のエピソードを同僚と収録することができましたが、特にご参加いただいた先生方には、大変貴重な視点をたくさんいただきましたこと、心より感謝を申し上げます。

以下、ご参考までにご紹介させていただきます。

2022年の「ジャパン・メモ」ポッドキャストのエピソード

2月、マイケル・グリーン氏と日米関係について

バイデン政権が発足して一年が経ったタイミングで、2022年1月に日米安全保障協議委員会(2+2)が開催されました。今年日米関係でどのような点に注目すべきか、当時米戦略国際問題研究所(CSIS)のグリーン先生にお話しいただきました。

3月、鈴木一人氏とブレディン・ボーエン氏と日本の宇宙政策について

昨年、日本の防衛省に宇宙作戦隊が発足しました。日本は宇宙安全保障を強化するために、どのような役割を果たそうとしているのか。日英宇宙協力は進むのか。東京大学の鈴木先生と、レスター大学のボーエン先生に議論していただきました。

4月、ヴァレリー・ニケ氏と日仏関係について

米中の大国間競争が激化し、ロシアがウクライナを侵攻する中、「インド太平洋国家」であるフランスと日本の関係は発展するのか。どのような協力分野があるのか等、仏戦略研究財団のニケ氏にお話しいただきました。

5月、寺澤達也氏と日本のエネルギー安全保障について

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、日欧はロシアに対して厳しい経済制裁を課すことになりましたが、各国ロシアへのエネルギー依存が問題となりました
。日本は今後どのようにエネルギー供給を確保していくのか、元経済産業省審議官の寺澤氏にお話いただきました。

6月、植木千可子氏と小谷哲男氏と、2022年のアジアの安全保障について

3年ぶりの開催となったIISSシャングリラ対話。今年注目となるテーマは何か。シャングリラ対話の常連の早稲田大学の植木先生と明海大学の小谷先生に議論していただきました。実はこのエピソードが今年最多ダウンロード数を記録。

7月、マリア・シャギーナ氏とウクライナ戦争と日本の経済制裁について

2014年にロシアがクリミア半島を併合した時と異なり、2月24日にロシアがウクライナへに侵攻した後、日本の岸田政権は積極的にG7や欧州の同志国と同調し、ロシアを厳しく非難し、史上最も厳しい経済制裁を課したことは、欧米で好意的に受け止められました。なぜ日本の対応が変化をしたのか、同僚で今年からIISSのベルリンオフィスに加わったシャギーナ氏と議論しました。(この時のホストはウォードと冨樫)

8月、鶴岡路人氏と日・NATO関係について

岸田総理が日本の総理大臣として初めてNATO首脳会合に出席したことを受けて、慶應義塾大学の鶴岡先生にご参加いただきました。

9月、高原明生氏と日中関係について

2022年は日中国交正常化から50年。中国の軍事活動の活発化やコロナの影響で首脳会談も外相会談も行われませんでしたが、東京大学公共政策学院の高原明生先生に日中関係についてお話しいただきました。

10月、松原実穂子氏と日本のサイバー・セキュリティーについて

年末に発表される戦略三文書では、日本が「アクティブ・サイバー防衛」を導入することが盛り込まれ、メディアでも広く取り上げられました。そもそも、ウクライナ戦争で話題になっているハイブリッド戦とは何か。日本はサイバー・セキュリティー強化に向けてどのような取り組みを行なっているのか、NTTの松原実穂子氏にお話しいただきました。

11月、メイア・ノーエンズ氏、マーティン・ラッサー氏、冨樫真理子氏と、台湾有事と日本の経済安全保障について

8月に当時のナンシー・ペロシ米下院議長が訪台したことを受け、中国が台湾海峡付近で大規模な軍事演習を行い、日本の排他的経済水域(EEZ)内に5つの弾道ミサイルが落下したことは、日本のメディアでも広く取り上げられました。

台湾で有事が起きた場合に、日本の経済安全保障にどのような影響が出るのか、同僚で中国専門家のノーエンズ、ジャパン・チェア・プログラムの冨樫、新アメリカ安全保障センター(CNAS)のマーティン・ラッサー氏をお招きしました。

12月、森聡氏とザック・クーパー氏と台湾有事と日本の防衛安全保障の役割について

今年最後のエピソードは、日米政策コミュニティーの間でお馴染みの慶應義塾大学法学部政治学科の森先生と、米国のシンクタンクAEIのシニア・フェローのクーパー氏にご参加いただき、台湾有事に日本及び日米同盟がどのように対応することができるか、また、今後戦略三文書改訂を受けて、どのように対処すべきか、議論していただきました。


日本に関する本の紹介コーナー


各エピソードの最後に、日本に纏わる本のご紹介をお願いしておりますが、素晴らしい本のリストになりましたので、一度プログラムでまとめてみました。

来年はたくさん本を読みたいという学生さんも是非活用してみてください。

以上

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