手練り石けんを作りました。
こんばんは。
看護師パフューマーの加々美です。
本日は手練り石けんを作ったので、
失敗談を交えながら
皆様にシェアしたいと思います!
手練り石けんとは?
石けん素地を手作業でこねて
成形する石けんを言います。
石けん素地とは?
無香料・無着色の植物性石けん素地のことを指します。
精油やドライハーブを練り合わせて、
オリジナル石けんを作ることができます。
細かくカットされていて、
滑らかな触り心地です。
石けん素地の成分
今回使った石けん素地は
生活の木で購入したものです。
こちらは
内容量:300g
成分:石けん素地、水、パーム核脂肪酸、塩化ナトリウム、グリセリン、EDTA-4Na、エチドロン酸4Na
の化粧石けん表記になっています。
パーム核脂肪酸とは、
アブラヤシの内果皮の中の核から圧搾法で得られる脂肪酸。
ラウリン酸を50%前後含み、多くは飽和脂肪酸によって構成され、
ヤシ油と脂肪酸組成が似ているとのこと。
起泡性に優れ、肌への刺激が少ないことが特徴です。
塩化ナトリウムとは、
身近の物で言う「塩」です。
人間が生きていくうえで、欠かせないミネラルの一種。
グリセリンとは、
パーム油から採れる無色透明で粘性のある液状の天然保湿成分。
3個のヒドロキシ基をもつ三価アルコール。
体内では他の脂肪酸と結合し、皮膚下や内臓周辺に貯蔵され
必要時エネルギーにも使われます。
非常に高い吸湿性があり、しっとりした感触をもたらす。
EDTA-4Naとは、
洗剤の添加物。水に溶け、強いアルカリ性を呈する。
金属イオンが有効成分の働きを妨げたり、化粧水に沈殿したり、
油性原料の酸化を促進してしまうため、金属イオンが悪さをしないようキレート(金属イオンを挟み込み安定な錯形成)すること。
よって、化粧品の変色や酸化を防ぐ。
エチドロン酸4Naとは、
洗剤の添加物。
キレート剤として、EDTA-4Naと同じような作用を持つ。
以上が手練り石けんの成分内容です。
手練り石けんを作り方
①準備したものを袋の中に入れ混ぜる
石けん素地100gに
ゆっくり湯を30gいれ
袋の中でもみまくる。
②耳たぶぐらいの硬さになったら精油を加える
そうしていくうちに
耳たぶぐらいの硬さになったら
ゼラニウム精油2滴を入れ
更にもみまくる。
③着色させこねる
着色用に
ドライハーブの
ハイビスカスとローズに少量湯を注ぎ
赤色の着色用の赤液を作り石けん素地に入れまたもみまくる。
今回、着色が思ったより薄く
うすく灰色?ほとんど白?の
手練り石けんとなりました(笑)
そういえば、
以前私の大好きで尊敬する
太田先生が
なぜ石けんは「石鹸」という名前になったのか?
というお話をしたのを思い出しました。
石鹸の歴史
古代メソポタミア時代、
火にあぶられた動物の脂が灰(アルカリ)と土に浸透し、
なんか臭いけど、よくわからないけどこの土で洗うと
汚れが良く落ちると偶然発見されました。
その丘を「サポー(Sapo)の丘」と呼ばれ
「ソープ(SOAP)」の語源になったと言われています。
石けんはポルトガルの南蛮船によって、
鉄砲とともに日本へもたらされました。
当時は将軍や大名など限られた人にしか
石けんは手にできなかったようです。
当時、日本では石けんを
「しゃぼん」と呼んでいたようです。
石鹸という言葉は日本人が考えた造語と言われていて、
石:固い
鹸:塩水が固まったアルカリの結晶、灰をこした水
明治時代後半から、「石けん」と呼ばれるようになったとか。
現代では、石鹸はなくてはならないものになっています。
こうして歴史を知っていくと、
人が火を使って動物の肉を調理し
その脂が火で溶け出され
薪を燃やし灰となり
脂と灰が混ざり
土に溶けたことが偶然という名の
必然だったのかとも感じました。
薪は木を切り倒して使われ、
灰となり、土となって
新たな命の栄養となる。
動物のたんぱく源を
人間が生きるために
感謝をして摂取し
そんな人間もいつか地に帰る。
自然があるからこそ
人は生きられるのだと
痛感しました。
だいぶ長く語ってしまいましたが、
私の初めての手練り石鹼のお話でした。
本日も最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました。
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