社会人MBAプログラム入学への道
先月から筑波大学大学院でのMBAプログラムがスタートしました。他の教育機関同様、我々のプログラムもオンライン授業に。入学式はキャンセル、オリエンテーションはzoomになったので、クラスメイトとはまだ実際に会う機会がなく・・・。授業内容とか宿題に関して、気軽に聞ける友達がなかなかできないのが一番のネックです。とは言え、大変優秀で行動が早いクラスメイト達が、すぐにslackやLINEでグループを作ってくれたおかげで、色々と質問できて助かっています。
現在履修しているクラスはBusiness MathとEconomicsの2つなのですが、Business Mathがエグい。これ、ずーーっと数学を避けてきた私にとっては、激エグです(語彙力)。が、授業の話はまた別途まとめるとして、今回はMBAプログラムの入学試験について書きたいと思います。そもそも、筑波大学大学院の英語MBAプログラムは生徒人数も少なく(30名)、入試に関する情報などもあまり見つけられなかったので、どなたかのご参考になれば。
国内である程度有名なMBAプログラムを複数チェックして、説明会などにも参加しましたが、最終的に筑波大学に絞った理由は以下の通りです。
①プログラムが全て英語だから
②少人数&1/3が留学生で楽しそうだから
③オープンキャンパスの時にお会いした卒業生や在校生、先生方の雰囲気が良かったから
④国立ゆえ、授業料が安いから
私立大学のMBAプログラムはかなりお高くて、2年間で500万くらいかかるんですよね・・・。ROI低そうで(自分のことをあまり信用してないw)、自分にそこまでの投資ができない!と思ったのと、人数を絞ったこじんまりしたクラスの方が良いと思ったので、筑波大学大学院に挑戦することにしました。
2020年の入試スケジュールはこちらに出ていますが、私の時も似たようなタイムラインでした。9月に一次審査用の書類を諸々出さないといけないので、8月頭から真剣に取り掛かりました。英語のエッセイ3本、TOEFL又はTOEICのスコア、推薦状、卒業証明書、大学時代の成績の提出が求められていたのですが、英語のテスト(TOEFLとTOEIC両方)は5月に受験(英語に関しては、別途noteにまとめたいと思います)、卒業した大学で取得しないといけない書類の手配は早々に終了。推薦状はサラリーマン時代の上司で、今は大きな飲料会社の社長をされている方にお願い。あとはエッセイに集中するのみ、という感じでした。エッセイはトピックが3つ与えられて、それぞれについて書かないといけないのですが、一番長いものでもA4用紙3ページ程度だったので、それほど大変ではなかったです。とは言え、英語が母国語でない私は文法的なミスをしたり、曖昧な表現を使っている可能性が高いので、ネイティブ&アカデミックに強い人に見てもらいました。仕事の関係で、とっても優秀な留学生の知り合いが数百人いるので、その中でも特に信頼している、東京大学大学院で渡り鳥の研究をしているアメリカ人にエッセイのチェックをお願い。英語の間違いはもちろん、内容についても深く突っ込んでくれたので、本当に助かりました。英語そのものをチェックしてもらうのはもちろん大切ですが、内容についてもアドバイスをくれて、壁打ち相手になってくれる人にエッセイチェックをお願いすることをオススメします!
全ての書類を提出後、約1ヶ月後に一次審査の結果発表。合格者の番号がウェブサイトに掲載されました。合格発表の時、たまたま仕事でロンドンに居たので、時差の関係で夜中にドキドキしながらチェック。自分の番号を発見してホッとするも、番号の並びを見るに、この一次審査で落ちた人はほとんどいないのでは?という印象でした。実際のところはわかりませんが・・・。
その後、数週間後に口述試験(英語)が東京キャンパスで行われました。ちなみにこの口述試験、中身を全然知らずに臨んだのですが、3分の2くらいまでは余裕だったんですよ。志望動機から始まり、今までの経歴、これからやりたい事、会社のビジョンなどなど、起業してから今まで散々喋ってきたことだったので、もう呼吸するように自然に答えられました。「なんだ、余裕じゃん!」と思っていたその瞬間、状況が一変。「これからお題を2つ渡すので、(確か)2分以内にどちらか選んでください。その上で2分(だったかな)時間を与えるので、あなたならどういう解決方法を試すか、ロジカルな理由とともに3分以内(だったと思う)にまとめて話してください」って言われて、国内と国外の企業のビジネスの課題を2つ渡されました。その課題文が結構長めで、まずはそれで若干焦るw そして、選んだらすぐに頭を超高速回転させて解決策をまとめ、それをロジカルに時間内に説明する、という私にとっては比較的ハードなテストでした。いやいや、そういうテストがあるなら、心の準備のために事前に教えてよー!と思ったので、こちらに書き留めておきます。(笑)
口述試験の後、3週間弱で結果発表があり、無事に番号がありました!一次試験と違って、半分くらい番号が減っていたので、二次試験の方が落ちる人が多いのだと思います。
(大学院ではビジネスネームとしてずっと使っている旧姓が使えず、戸籍上の名前で。早く選択的夫婦別姓が認められないかな・・・)
以上が、入学までの道のりです。ペーパーテストの結果がモノを言う学部入試とは全然違うし、必要書類の整理など、初めてのことで思ったより時間も手間もかかったので、余裕を持って準備することをオススメします。
余談ですが、自分が大学院の授業についていけそうか(知的レベル&英語レベルに加えて、物理的に宿題をこなせるか)というのを判断する為に、昨年5月にソクラテスセミナーに参加しました。結構なボリュームの事前課題(全部英語)があったのと、対話型のセミナー(全部英語)、参加者がグローバル&優秀な人たちばっかり(共通語は英語)という環境で、大変良い刺激をもらいました。実際に私が内容に付いていけていたかどうかは若干微妙ですが、知的好奇心を大いに盛り上げてもらって、大学院にチャレンジする後押しになりました。このソクラテスセミナー、奨学金が出るので、自己負担は交通費のみです。とても充実したプログラムなので、ご興味ある方はぜひ挑戦してみてください!