ユカ

フリーのイラストレーター/歴史・神話・民話・伝統芸能が好き。 浄瑠璃姫伝説を広めるべく細々と活動中。

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最近の記事

浄瑠璃姫物語の構成について

物語は大きく4つの内容から構成されている。 1,三河の国司兼高は海道一の遊君を妻にしていたが、子がなく、峰の薬師に祈って浄瑠璃姫を授かる。 2,牛若丸は金売り吉次に伴われ、奥州へ下る途中、三河の矢矧の宿に泊まり、浄瑠璃姫の御殿で催す管弦に笛をあわせ、一夜の契りを結ぶ。 3,牛若丸は再会を約束して別れるが、病気のため駿河の国吹上の浜に捨てられ、危篤に陥る。だが、源氏の氏神正八幡が現れ、姫に急を告げる。姫は侍女を連れて吹上へと向かい牛若丸を助ける。 4,奥州に着いた牛若丸はやが

    • 浄瑠璃姫と鹿

      柳田国男さんの著書『旅と伝説』の「和泉式部の足袋」より浄瑠璃姫伝説に関連するところを抜き出し。 ------------------------------------ 東三河の村々で、浄瑠璃御前の一代記というものが謡われていた。 その内容に、以下のものがある。 ・薬師如来が大いなる白鹿になって顕れる ・薬師が白髪の翁として顕れ「鹿の子」を授ける 鳳来山には、浄瑠璃御前よりもずっと前から鹿が優れた女﨟を生んだという伝説がある。 浄瑠璃御前などはその伝説の派生に過ぎない。

      • 各地に残る浄瑠璃姫

        備忘録。 八王子に長池伝説として浄瑠璃姫にまつわる伝説が残っているようです。 また青森にも浄瑠璃姫の物語は伝わり残っているようです。 とりあえず忘れないためにまとめ。 またちゃんといろいろ見てみたいところです。

        • ドリップバッグのパッケージについて

          ペルーに伝わる大地の女神 パチャママ(Pachamama) 先住の人々の言葉であるケチュア語・アイマラ語で「母なる大地」を意味するアンデスの古い神話に現れる代表的な女神です。 豊穣を司る大地の神であり全てのものの母親とされ、マチュピチュで有名なインカ帝国の時代にはすでに信仰されていました。 インカ帝国のころには、太陽(インティ)と大地であるパチャママを崇拝していたことは古代遺跡に残されています。 のちに大西洋を渡ってきたスペイン人のコンキスタドール(征服者たち)によって征

          浄瑠璃姫伝説あらすじ

          三河の国矢作の宿に、国司の伏見の源中納言兼高と、海道一の遊君と名高い長者がいた。 二人はとても裕福であったが、長く子供を授からなかった。その為、峰の薬師に熱心に子宝に恵まれるようにと祈願をしていた。 ある日の夜、長者の夢枕に年老いた僧侶の姿で仏が現れ「それぞれの前世の深い業の報いで授かる子供はない。しかしその嘆きがあまりにも不憫だから一人だけ授けよう。」と言われた。その後生まれた子供はとても美しい女の子で、その玉のような美しさから浄瑠璃姫と名付けられた。 時は経ち、浄瑠璃姫

          浄瑠璃姫伝説あらすじ