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おすすめフルート教本5選

こんばんは。
秋も深まってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
いよいよ芸術の秋、フルートとじっくり向き合うのにもぴったりな季節ですね。

今回はフルート奏者、講師の私が実際に使っている『おすすめのフルート教本5選』をレベル順に紹介していきます。

(先日インスタグラムに投稿を作ったのですが、書ききれなかった部分があったのでその時の画像を使いながらnoteにもまとめてみます。)

管楽器・メソード・シリーズ フルート教本

出版社:ドレミ楽譜

管楽器・メソード・シリーズのフルート教本はフルートを始めたばかりでも吹きやすい音(中音のD)からレッスンが始まり、楽譜と同じページに指遣いの図が記載されているので、まだ運指を覚えられていなかったり、音を出すことに慣れていない状態からでも取り組みやすいのが大きな特徴です。

レッスンごとに、音を出すことに慣れるための基礎の練習と、基礎の練習で出てきた音で吹くことができる短めな2重奏曲(馴染みのある民謡や小さな舞曲)が入っているので、楽しみながら基礎の力をつけることができます。
最後の方には音階や運指表、音符の種類や記号などの基礎知識が簡潔にまとまっているので、初めての教本にとてもおすすめな一冊です。

この教本を難しいと感じる方は、同じシリーズからフルート教本〔導入編〕も出版されているのでそちらから始めるのが良いと思います。

▶︎こんな人におすすめ
フルート初心者、初めてでもわかりやすい教本を使いたい

アルテ フルート教則本第1巻

出版社:ジャパンフルートクラブ

世界中で用いられ、フルート教則本の定番として知られているアルテ教則本。
私は講師を始めた頃にこの教本に出会い、レッスンで使用しながら教本の良さを実感しました。
こちらの本は第1課【楽器の持ち方】から第15課【各調の音階練習】まで課目ごとに基礎練習の分量が多くたくさんの課題に取り組むことができます。
また基礎練習を含めた大部分が2重奏形式になっているのでレッスン時に講師の音を聴きながら一緒に吹くことで良い音のイメージを覚えられたり、アンサンブル力も身に付けることができます。
巻末にはガリボルディーのエチュード(練習曲)が入っているのでこの一冊で基礎の練習とエチュードを並行してしっかり学ぶことができます。

▶︎こんな人におすすめ
基礎をしっかり身に付けたい、フルートレッスンに通う予定の人

ソノリテについて

出版社:ルデュック

初心者からプロまでが愛用するソノリテについて。
世界的なフルート奏者であり教育者であったマルセル・モイーズのご著書です。
モイーズは他にも教本をたくさん出版されていますが、代表的なこちらの教本には有名なロングトーンを始め、低音やアタックなど基礎の土台作りに必要となる練習がまとめられています。

規則的な練習を繰り返し、自分自身で修正しながらじっくり音と向き合い、日々継続して取り組むことで美しい響きを習得していく内容になっていて、私自身も長年使用している一冊です。

▶︎こんな人におすすめ
良い音を出したい人、音を出せるようになった初心者から専門的に学びたい人まで

チェックアップ フルートテクニックの総点検

出版社:シンフォニア

90歳を超えても現役で演奏活動を続ける、世界的フルート奏者ペーター・ルーカス・グラーフのご著書。
フルートテクニックの総点検とタイトルにもあるように、最後のページに「呼吸」から「指の練習」までを約1時間で行うことができる時間割が記載されているので徹底的なウォーミングアップ方法を知ることができます。
ハーモニクスや声を出しながら音を出す練習など、あまり他の教本では見かけないような実践的で楽しめる課題が多く、新しい練習方法を取り入れてみたい方にもおすすめです。
1つの課題が短くシンプルなので、今の自分が必要な練習を選んで基礎の練習に取り入れやすいのもポイントです。
最初のページに練習の哲学や7つの大切な規則が記載されていて、課題ごとにも目標や練習のヒントが書かれているので、一人でも集中して練習に取り組みやすいです。

▶︎こんな人におすすめ
ウォーミングアップ法を知りたい、新しい練習方法を取り入れたい

タファネル&ゴーベール

出版社:音楽之友社

ポール・タファネルとその教え子であるフィリップ・ゴーベールによって書かれた教則本『完全なフルート奏法』の中から第4部【17のメカニズム日課大練習】をピックアップされた一冊。

音大生は必ずと言っていいほどこちらの教本(出版社はそれぞれですが)を持っていて、大学時代は至る所からこの練習が聴こえてきました。
それくらい有名なこちらの教本ですが、基本的な音階やパッセージが多く含まれており、こちらの練習を日々取り組むことで指や音を安定して並べられるようになり、曲を吹く上でも手助けになります。
また各課題のはじめに様々なアーティキュレーションの形が記載されていて、課題の中で使用することでアーティキュレーションの練習にもなります。

私自身は始めに書いた『完全なフルート奏法』の教則本の方を元々使用していて、そちらには様々なエチュードも入っているのでしっかり学びたい方にはおすすめですが、厚みがある本なので持ち歩くのは結構大変でした。

第4部がピックアップされたこちらの教本は音階練習や分散和音などテクニック向上に必要な練習がまとまっていて、かつ譜めくりが少なく使えるように工夫されている(折り込みが入っていて楽譜が伸びる)ので日々の練習にも取り入れやすいです。

▶︎こんな人におすすめ
専門的に学びたい、難しい曲を安定して吹けるようになりたい

最後に

フルート奏者、講師が実際に使う『フルート教本おすすめ5選』いかがでしたでしょうか。

基本的な教則本を多く取り上げたので、
皆さんが普段使っている教本も登場したのではないかと思います。

今回教本を紹介するにあたって改めて読み込んでみると、上達のヒントになる言葉がたくさん書いてありました。
皆さんもぜひ練習の合間や、家で音を出せない日などに読んでみてください。

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秋に入り体験レッスンに来てくださる方が増えて、フルートが好きな方に出会えるのは嬉しいなぁと実感しています。
引き続き、『フルートを楽しみたい、もっと成長したい』お仲間を募集中です!
レッスンでお会いできることを楽しみにしています♪


レッスンについては下記の記事にまとめています。


▼インスタグラムの投稿も載せておきます。
こちらの投稿にはおすすめポイントを簡潔にまとめました。

教室の様子や、曲の紹介などを更新をしています♪
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