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絶対音感VS相対音感~弦楽器初心者に必要なのはどっち?~

皆様こんにちは!チェリストの近藤悠叶です。
いつも投稿をご覧いただきありがとうございます。
今回は絶対音感と相対音感が弦楽器初心者にはどちらが必要なのか?
というテーマで書いていこうと思います。

弦楽器の世界でよく耳にする、絶対音感。

プロでもアマチュアでも弦楽器を弾くときに出てくるワード。
それは、絶対音感。
そもそも絶対音感ってなに?
絶対音感がないと弦楽器は難しいの?
絶対音感より相対音感の方が大事だ!!
相対音感ってなに?!
こんなやり取りがあるんじゃないかなと思います。

そもそも音感ってなに?

音感とは、音の高さを認識する能力で、音の違いの認識の仕方によって
「絶対音感」と「相対音感」に分けられます。
初心者が弦楽器を始める際にはどちらが重要なのでしょうか。
その違いと重要性を解説していきたいと思います。

絶対音感と相対音感の違い

絶対音感:音そのものを即座に判別する能力。
相対音感:基準音をもとに音程の関係を判断する能力。
堅苦しく書くとこんな感じ。

簡単に書いてみると、
絶対音感は音名(ドレミ)がわかる能力。
ex.「この音はドの音だ!」

相対音感は音と音の距離感がわかる能力。
ex.「この音(ソの音)は基準音(ドの音)から5つ上がった音だ!」

このように絶対音感と相対音感はそれぞれ異なる能力なのです。
じゃあ、どっちが必要なの?って思いますよね。

結局のところ弦楽器初心者に必要なのは?

私の意見は、どちらかと言えば相対音感が必要かなと考えています。
相対音感があると、アンサンブルをしたときに
ほかの楽器の音程に合わせたりするなどの
音程の調整に違和感が少なくなり、
曲のハーモニーを楽しむことができます。

絶対音感が強いと周りの音程に合わせるということが
わりと難しいというか、
自分が絶対音感によって理解している音より、
少し違う音を出さないといけないというのは、
難しいという言葉で表すより、「気持ち悪い」という感覚が近いです。

以前、ヴァイオリンの友人とアンサンブルをしたときに、
友人が思っているよりだいぶ高い音で取らないといけないことがあって、
そのときのヴァイオリンの友人は
「まだ高くするの?!もはや違う音じゃない?!」
と、混乱してたことを思い出します。
その友人はずっと気持ち悪い感覚を感じながら演奏していたと思いますね。

体験談がプロの体験談になってしまい、説得力があるのか悩ましいですが、
楽器を始めて、後々誰かとアンサンブルをするかもしれない
ということを考えると絶対音感より、基準音を覚えながら
耳を使う習慣が大事になってくるかなと私は思います。

相対音感を鍛える練習

相対音感が大事ということがわかったので
次は練習方法の提案をしたいと思います。

スケール(音階)練習をする。
これに限ります。
ただ闇雲に練習するのではなく、チューナーに頼りながら
出てる音をよく聞くのです。
まずはチューナーの真ん中を狙う。
狙えたら、今度は意図的に指をずらしてみて
どのように変わるのかを聞いてみる。
このとき、早いテンポで練習するのではなく、ゆっくりしたテンポで練習してみてください。
弓を動かすスピードも、なるべく同じスピードで。
そして出てる音を聞いてください。
疲れたら練習をやめても大丈夫です。
人間は疲れます!!!笑。

結論

さて、今回は弦楽器初心者に大切なのは相対音感という結論になりました。
耳で聞く力はどのような年齢でも鍛えることができます。
私の生徒さんで、60代くらいから初めてチェロを習って(音楽経験0)
練習方法や目標の関係で寄り道もたくさんしましたが、
5年ほどかかって音の高さがわかるようになり、微調整ができるようになってきました。
その方は忙しくても10分はスケールやる!と決めて練習してたそうです。

なんでもそうですが、近道は地道に練習することです。
地道に練習して、音楽を楽しむ力を身につけましょう!
もし練習方法でお困りの際はいつでも相談にのりますよ。
ご相談は下記のリンクまでどうぞ。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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