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〜日常〜私物語 序章

今朝から夫がダウン
頭痛で寝込む
風邪ではない
自立神経、そっち系

対処法は、いくつか知っているけれど
本人が望まないのなら何の意味もない

ので、
本人の意志に任せている
ただひたすら寝る、一日寝る

平日にはすっかり元気になる。
休日になるとたまに顔を出す
バランスをとっているようだ

本日の予定おじゃん
またか、と言いたくなる気持ちを抑えて

今日は何をしようか、と
気になって応募した
求人の履歴書を書いた

まず、以前書いたことのある履歴書探しからはじまる
ちゃんと取っといてあるけど、肝心な時に
どこにあるか、大抵わからなくなる

あった。やっとみつけた。

学歴、職歴のお手本があると
やっぱり書きやすい

久しぶりに
手書きで丁寧に文字を書く

一文字一文字に集中する時間
けっこう楽しいものだ

美しく文字を書く時間
日本人の美学

デジタル化で
心(気)を込めて文字を書くことが
うんと減ってしまったが
なんてすばらしいんだろう、と

履歴書を書きながら思うのだった

そういえば、実家の蔵にある
筆書きの書からも、ものすごいエネルギーを感じる

手作りの物、人の手によるものには
何か力が宿っている。
生きている。

波動、エネルギーとも言う

一字一字、集中していると
時間があっという間にすぎ

途中まで書いた履歴書を持って
応募した会社まで、車で向かう

昔の景観が残された観光地にある
この通りを歩くとワクワクして仕方がない

目的地に着くと
あいにく採用担当者のかたは不在

アルバイトのかたが1名
お客はわたしひとり

なるほど、ここは1人でお店をまわすのか

経緯を説明し、少し質問した
学生のかたのようだ

閉店まで、30分
誰もいないので、ここで履歴書を仕上げる

古民家の2階で黙々とまた文字を書く

写真を貼る用に
持ってきていたはずのハサミを
忘れてきてしまったようだ

仕方なくお店のかたに、
お借りできないか尋ね

多少、図々しくできるようになった自分に
歳をとったなぁ、と
ふと思う

出来立ての履歴書を渡して
お店を後に

帰りみち
古い町並みが好きで
ここに通えるようになったら
嬉しいと心が躍る

私は、大学卒業後
市役所で子育て支援をしていた

ずっと続けていたら安定の道
だったであろう

天職だなぁと思って勤続約10年

コロナ禍がきっかけで、おもいきって
退職

そこから、食の道に進む

なぜか
今は、献立を考え、20食分の給食を作り
子どもたちに提供している。

しかも古民家で

今は、ここに導かれている

以前の子育ての仕事も、
自然とここに配属された。
そんな風に感じ

自分で決めているようで、決めていない
もしくは、もうすでに前から決まっていること

そんな風にも感じる

なので、流れに身を任せてみる
委ねる
という、生き方は決して
ズレていないと思ったりする

その時々、与えられた役割を全うして
日々生きる

ただそれだけ、なのかもしれない

調理の仕事は、やったことなかったが
それなりに形になった

なので、
今後の経験のないことも

なんとかなるだろう
と、そう思える

将来安定の職業の中にいたら
この感覚は味わえなかったかもしれない

さて、今日も充実した1日だったな

夫は、まだ寝込んでいる

私の意識のなかは明るい

そう遠くない未来に
古民家でカフェがしたい

そう想い描く






















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