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あたしがラ・マルセイエーズを歌えるわけ

ラグビーに限らず、スポーツの国際大会では国家≒ナショナルアンセムが競技開始に先立って歌われることが多いですよね。
一昨年はフランスでラグビーワールドカップが開催されました。
この時、もちろんキックオフ前に国家が歌われました。
だけでなく、プレー中にも自然発生的にスタジアムに響くラ・マルセイエーズ!
ラグビーのような、プレーが流動的かつフィジカルなスポーツとラ・マルセイエーズはめちゃ合いますね、とくにサビの部分なんて。
歌詞もこれまた物騒でいい!
君が代やゴッド・セイヴ・ザ・キングでは出せない味わい…。

で、なぜこれを歌えるのか。
それはもう

オスカル様!

オスカル様の存在です。

オスカル様自身では成し遂げられなかったものの延長線上にある、ラ・マルセイエーズ!

昭和のJKは必死で調べました、フランス革命!
もちろん、インターネットなんかございません。
テレビ番組を気軽に録画できるようになるのはもう少しあとのこと。

現在京都の施設で暮らす伯母が、自宅に収まりきれない図録、画集、写真集を祖父母宅に送りつけていました。
その中にあった「ベルサイユ宮殿」の写真集。
食い入るように見入りました。
付録のパンフレットに付いていた「ラ・マルセイエーズ」の歌詞とその歴史。

昭和のJK、図書館でフランス語辞典を探して、発音を調べ…。

ええ、笑わば笑え!ですわよ!
でもね、あの時代のあの空気を共有できた方ならきっと理解してくださる、きっと伝わる、伝われ〜!!!!

オスカル様との初めての出会いは、一つ年上のいとこの部屋。
ロザリーの自分に対する恋心に気づいたオスカル様の葛藤、という回でした。
「え?この人男じゃないの?主人と小間使いの身分違いの恋の話じゃないの?」
そこからでした。

娘たちのフランス語の先生が「この世代の子たちはフランス語の曜日を覚えるのが早いわ!」とおっしゃってたとか。
ええ、セーラームーン世代です。

その親の世代はというと
「この世代の女子はフランス革命前後に異常にくわしい」と世界史の先生をして言わしめましたww
授業時間を超えても語りたかった。
フランス革命について語り明かしたかった!
「先生、なんでそこでフェルゼン出さんの?」
不満だらけの授業でした。

映画?もちろん見ましたとも。
資生堂がスポンサーで、CMガンガン流れてましたね。

朝、大あくびのルイ16世の部屋の真上で、マリー・アントワネットとフェルゼン伯がキスしてるシーン。
そこは覚えてます。
というかそこしか覚えてない。
オスカル様がどうなったとか全く記憶にない…
そんな映画でした。

アニメ?
EDの志垣太郎さんの絶叫が全部持っていきましたよね!!
そして「ラ・セーヌの星」なんていうアニメも作られたりしましたね。

ヅカ?
ファンとアンチが入り乱れて大変だった記憶。
アンチは「T」と称して、二次元のオスカル様を日本人が演じることの嫌悪感をこそっと述べてました。
インターネットのない時代。
それを何で読んだのか記憶にないけど、多分セブンティーンとかそういった系の雑誌?…。

私ですか?ゆりちゃん派です、アンドレ役はw

原作はいとこの部屋で全部読んだあと、改めて買い集めました。
青池保子先生風の画風になった特別編まで。

で、最近話題の方の劇場版です。
事前情報によると、ロザリーが出ない!ハイ?
あと「脚本・監督 アンドレ」的な内容らしい。

MAPPAだしなぁ。
MAPPAといえば、アニメ「呪術廻戦・死滅回游」やら劇場版「総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折」だったり、劇場版 「進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK」だったり。
私の推し中の推し作品を手がけてるとこなんですが…。
ラインナップの中の異物感が否めないベルばら。
作画が凄いんだろうな、戦闘シーンとか気合いはいってるんやろなとか、色んな仕掛けが楽しみやな、というのはあります。
ナポレオン、ロベルピエールやサン・ジュストくんなんかとの、「その後」につながる人たちとオスカル様の出会いはどう描かれてるんだろうとか。
ルイ17世とか。

それと、令和の風潮でオスカル様が「家の存続のために父親によって無理やり男として育てられた職業武人」として受け止められているのかどうか。
オスカル様は体は女、心も女、仕事は男並みなんです!
男になりたいわけじゃない。
少女時代からオスカル様がマリー・アントワネットの護衛役として常にそばにいたのは、オスカル様が女だから。
間違いが起きるようなことがないから。
周りの貴族たちもオスカル様のことを「女」として扱ってました。
そのへんは曲げて解釈してほしくないところ。(観てないからなんとも言えない)

母親になって改めてオスカル様のことを考えたことがありました。
オスカル様が初潮を迎えた時、父・ジャルジェ将軍はどのような気持ちで受け止めたのだろうかとか。
最後の最後になってめちゃ手のひら返しで結婚話を進め、自分で決めたオスカル様のそれまでの生き方を同じように全否定しにかかる父親。

というか、何人かいるオスカル様のお姉様に、自分の部下でいい感じの独身貴族を婿に迎えるという考えはなかったのか(話がそこで終わるけど)。

オスカル様について語ると熱くなりすぎるのでこの辺にします。

が、一つだけ言わせて!!!
7月14日は、パリ祭なんてもんじゃないの!

オ ス カ ル 様 の 
御 命 日!

というわけで、今日のこの投稿はコチラのnoteに触発されてしまいましたw

今日のAIちゃん、「マリー・アントワネットとオスカル様を描いて」という指令。
著作権的なアレコレを乗り越えてここまでやってくれましたw

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