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乳がん闘病記 手術後の通院(1)遺伝子検査の準備
2025年1月14日 遺伝子検査カウンセリング日決定
2024年12月26日
右乳房全摘、腋窩鎖骨下部郭清
2025年1月8日 退院
退院後、初の通院は連休明けの1月14日でした。
連休明け…。
この日は主治医の診療日ではないので、診療室ではなく「処置室」での診察ということでした。
連休明け…。
そう、連休明けの外科処置室の混雑っぷりは尋常ではなく、9時半の予約時間が10時半を回っても名前を呼ばれない。
もしかして:忘れ去られている
よっぽど看護師さんに尋ねようかと思ったけれど、尋常ではないバタバタぶりに加え、チェックインしたときにちゃんと受付番号は出ているので、ここはぐっとこらえました。
蘇るEC療法3クール目、空腹の悲劇!
今日は病理検査の結果が知らされることになる。
待合室でのこの感覚…。
そう、がん告知の日の、名前を呼ばれるまでのあの「どっちやろな」の感覚。
すでにがん本体は体から撤去されてはいるけれど、それがどの程度の悪党だったか、まさかサブタイプが変わるようなことはないやろな(そうすると治療方針がガラッと変わってしまう)、リンパへの転移はどの程度だったんやろ…
待たされること1時間半、ようやく名前を呼ばれました。
処置室は、初診のときの細胞診で止血処理をしてもらったとき、そしてジーラスタポッド装着のとき以来。
処置室を臨時の診察室にするためにカーテンが張り巡らされている中、そのカーテンをかき分けて通り抜けまくる看護師さん。
「連休明けで混んでいて本当におまたせしてすみません」
から始まる診察。
「傷の具合を見ますね」
と、一旦カーテンが閉められて。
女同士で(というか、男の先生だとしても)別に脱ぎ着するところを見られてもどうということもないのだけど、そういうシステムになっているのでしょうね。
この日も、前開きセットを着ていたのでガバッと開き、そして右腕を抜いて右半身を見てもらいました。
話しながら、普通に傷を覆っていたテープがめりめりあと剥がされ、傷口がむき出しに!
「傷はきれいですね。まだかさぶたになっていないところがありますから、軟膏を塗ってください。ガーゼをあてておきますね。シャワーの時は取ってもらって大丈夫ですよ」
(軟膏だけでいいの?なんか染み出してこない?)
「排液がたまってきてますね、抜きましょう」
と言ってとりだされたのが、
それ!馬に注射するときのやないの?
ってくらい太い注射器。
竹串の先に綿棒がついたようなものと、パキッと納豆のタレのようなパッケージのヨーチンのセット。
ヨーチンを胸骨のあたりの膨らんだところに塗られ、いよいよチックン。
「チクッとしますよ」はナシ!
神経を取ってますからね。
でも何かが当たる感覚はありました。
結構溜まってました。
術後の生活についての質問。
・右腕の内側がジンジンする、痺れる
・右腕を上げるときにおもりがついているような感覚
・右胸全体が塊のような、鎧をつけているような動きにくさ
・右肩がだる重い
・指先が痺れる
しびれについてはタリージェが処方されました。
「タリージェの副作用として、眠気があります。服用後は車の運転はなさらないように。あまりに眠気が強い時はまた別の薬を検討します」
「運転はしないので大丈夫です。あまり外出しないので問題ないと思います」
そして、手術前から話に上がっていた件について
「遺伝子検査のことですが」
「されますか。その場合は事前にカウンセリングを受けていただくことになっています。予約制なんですが…」
と、スケジュール確認。
「あ、明日の午後が空いてますが、来られますか?」
そりゃ、やるとなったら一刻でも早いほうがいいので!!
ということで翌日も通院することに。
遺伝子検査については別稿にまとめますね。
一通り終わって、最後に気になっていた質問
「お風呂は入ってもいいですか?」
「駄目です!」
ええー!大抵のものは
「いいですよー!」なのに(泣)
「傷が完全に塞がっていないところがありますから、まだシャワーだけにしておいてください(キリッ」
「次の通院は…21日にしましょうか。まだ排液が出ているので抜きましょう」
そういうわけで、「どっちやろな」は、もう1週間続くことになりました。
この日の診療費は!
660円!!この病院で3桁とかあるんや!!
そう思っていたら、後日電話がかかってきました。
「先生が病理検査に出されていた分が追加になります」
追加分 8490円 計9150円
安定の4桁、限りなく5桁に近い4桁。
もう、医療費に関しては天元突破してしまって感覚がおかしい。
いつものように、近くのドラストにアプリで処方箋を送信、帰途で受け取り、この日の診察は終了。
この寒い日々、シャワーだけの生活はかなりきびしい。早くふさがれ胸の傷!
2025年1月21日 遺伝子検査のための採血
前週、遺伝子カウンセリング外来をうけ、遺伝子検査を受けることになりました。
そのためこの日、外来診察に加えて採血もありました。
この日は割と時間通りの10時半に診察室入り。
「体調はいかがですか?」
・右腕の状態は変わらず。すこしずつ楽になってきている感覚はある
・肩は重だるい
・背中も痛い
・傷がピキッと開いてしまいそうな気になる時がある
やはり胸骨のあたりが膨らんでいるので、この日も馬の注射セットで排液を抽出。
こんな太い針を刺されても痛くないなんて、私の体は一体どうなってしまったんでしょうね!
「日常生活でなにかありませんか?」
「タリージェの(副作用の)お陰でいい感じに眠れてますw」
「いい感じww」
「手術前は5時間くらいしか寝られなくて、2時くらいに目が覚めるとそのまま朝まで眠れないことがありましたが、今は9時位に寝て7時くらいまでぐっすり眠れてます」
ということで、タリージェ大先生、1週間分処方されました。
「あのぅ、お風呂は…」
「いいですよ、もうふさがってきてますから、お湯につかっても大丈夫です」
主治医が天使に見えた瞬間❤
「次回は…30日、午後からにしましょうか。その日ならゆっくりお話できます。診察のある日はバタバタしてますからね」
ということは…。
「30日なら病理検査の結果が出揃っているはずです。それと、遺伝子検査の結果を見て使うおくすりを決めましょう。」
そうなんです。
主治医の診察日はとにかく人が多くてゆっくり見てもらうのに気が引けるんですよね。
診療日以外の日なら時間を取ってもらえます。
ついにくるのね、病理検査の結果報告。
鎖骨下部に転移があるので、ステージが下がることはないけれど、どの程度奏功したのかは気になるところ。
もちろん抗がん剤が効きにくいルミナールタイプなので、完全奏効はほぼないでしょうが。
というわけで、次回に一つのヤマが来る!
その前に採血!
検査受付に診察券を提出して血液検査の受付。
そして採血室へ。
朝イチはかなり混んでいるけれど、昼前の時間は待機列もなくサクッと…のはずが。
普通の採血と異なり、20万円超の検査クラスのおセレブ採血となると採血セットもそこら辺にポッとおいてあるわけもなく、準備に結構時間がかかりました。
採血があるならカイロで温めておけばよかったなぁ。
「抗がん剤で血管が細く固くなっているのでちょっと大変かもしれません。水はたくさん飲んできました!」
「そうなんですか。夏場の脱水しやすいときだと健康な男性でも採血に苦労するんですよ」
なんだそうです。
「チクッとしますよ」
でも全然チクッとしませんでした。
抗がん剤前の採血だと何本か分取られたけれど、遺伝子検査の採血は1本でした。
「全然痛くありません、とってもお上手ですね!」と感想を述べて採血室をあとに。
この日の診療費は久々に気合が入ってました。
検査の点数は20240点→202400円!
でも私の場合は保険診療扱いで3割負担。
投薬、再診料諸々合わせて
61,370円
次回!1月30日 「病理検査の結果報告」
明日はどっちだ!