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乳がん闘病記 入院・手術編(6) 2025/1/1〜


《2025年1月1日》

術後6日目


4時 起床


2025年、元日。
昨年母を亡くした私に合わせたわけではないだろうけれど、前日までと変わらない、淡々とした入院生活。
ただ三が日の病院食は特別メニューで、毎回楽しみでした。
元日のメニューや細々とした行動などははこちらに↓


残念ながら、窓と前の建物の関係で初日の出を直接拝むことはできませんでした。
そして、大晦日、元日も関係なく救急搬送される方の多いこと!

10時 乳腺外科医の回診

主治医は休暇につき、他の乳腺外科医の回診でした。
前日から気になっていた右手のリンパ浮腫を診ていただきました。
若干むくみがあるのと、むくみやすい体質ということもあるのかもしれないとのこと。
今後さらに浮腫みが出るようなら退院後のリンパ浮腫外来受診を勧められました。

リンパ浮腫はググって調べると、1回なってしまうと完治は難しいということで、せっせとグーパー運動をしました。
そして、右のひじを心臓より高くなるようにクッションをあてて寝るようにしました。
病棟にも貸し出しクッションがあるようでしたが、使い慣れた枕とクッションで快適でした。
☆退院後は抱き枕を使っていますが、これがまた快適です!

15時 コンビニ遠征で膝が笑う

回診もバイタルチェックもない時間帯を見計らって、コンビニ遠征。
ナースステーションにひと声かけて、階段を降りていきました。

面会が午後3時からとなっているので、一階の受付にはたくさんの人が並んでいました。

病院内のコンビニはお正月ムード皆無。
そういえば店内BGMもかかっていなかったような…。
いつものようにサラダとコーヒーを買って、新年最初ということで、6階分の階段を上りました。
4階くらいで息は上がるし膝は笑うしで大変でした💦
ここで階段を登るのをやめてエレベーターを使おうという気にならなかったのは、自分の病棟ではないフロアで知らない看護師さんと顔を合わせるのはちょっと嫌だな、という生来の人見知りのせいです。

この日もシャワーはできないので(ここの病棟は週2回という規則)、ナースステーションにホカホカタオルをもらいに行って、体を拭いてスッキリ!

暮れよりは人出が増えたのか、はたまた業者が上手く運用されるようになったのか、この日から毎日タオルとパジャマを交換してもらえました(業者との契約では2日に1回交換、汚れた時は随時)。

晩御飯が大好きなお赤飯だったので、それまで主食は残していたけれど、お赤飯はおかわりしたかった!!

21時 バイタルチェック

体温、血圧異常なし。
ドレーンの排液はが相変わらず多いので、当分退院はできなさそうでした。
3日くらいに退院できる予定で(素人考え)、Wi-Fiのレンタル期間を1月4日までにしていたけれど、延長になりそう。

《2025年1年2日》
術後7日目

この日のお正月メニューや細々とした行動などはこちらに↓

文字通りの寝正月


結局3時間ほどしか眠れず、バイタルチェックの合間をみて少しずつお昼寝、というまさに寝正月。
ここから退院まで、特にイベント的な事は起こらず、ずっとタブレットでラグビーを見てました。
世間に取り残されないために、朝昼晩のニュースは見ていましたが、お正月編成の特番ばかりで、タブレットを持ってきて本当に良かったと思いました。

バイタルチェック、ドレーンのチェックも毎回同じような数値で、特に気をつけるようなことはなくなりました。
ひたすら右手の二の腕の痺れ、肩の重だるさと戦う毎日。

乾燥対策、そして不要になった防寒着


気をつけるといえば、病室はかなり乾燥しているので、室内物干しに濡らしたワイルドナイツタオルを掛けて乾燥対策にしていました。
室内物干しは個室の備品のようですが、大部屋でも少し濡らしたタオルをハンガーに掛けるなどして対策されたほうがいいと思います。

流し台があったので、寝る前に給湯器のお湯をマイボトルで運んで靴下や肌着などを手洗いしていました(洗濯機を使うほどの量ではなかったので)。
水が滴り落ちない程度に絞って室内物干しに掛けていれば、朝には乾いているという乾燥っぷり!

持参の時計には温度計もセットされていましたが、だいたい25℃でした。
手術直前の防寒対策用のショールやカーディガン、ズボンなどは持って帰ってもらいました。
また、ニット帽も暑かったので、夏用のケア帽子を持ってきてもらいました。
室温や湿度は、実際に部屋に入ってみないとわかりませんね。
9月に入院した時の病棟(大部屋)はエアコンが真横にあって、少し肌寒いくらいでした。

《2025年1月3日》

術後8日目

お正月特別メニュー、最終日のことや初夢の事などはこちらに

9時 バイタルチェック


男性看護師さん、前日のラグビー大学選手権で母校が負けてしまったのでとても悔しそうでした。

ドレーンの排液がなかなか減らず、当分退院は無理そう。
また、腋や二の腕の内側の痛みは、もしかしてパジャマの縫い目が当たっているから?という話にもなりました。
が、パジャマが男女兼用でかなりゆったりとしたデザインなので、縫い目をどうこうするのが難しい。
「パジャマを裏返して着る」という裏技を知ったのは退院後のことでした😢

10時 理学療法士によるリハビリ

大晦日以来の理学療法士さんによるリハビリ。
腕や肩はほぼ普通の状態に戻っているとのこと。
まだドレーンが抜けないので、90度以上に上げる動作はできず、肩の上げ下ろし、グーパー運動などの復習。
そしてこれらのリハビリは退院後も必ず続けるようにとのお達し!

12時30分  下半身シャワー

看護助手さんの案内で、12月25日以来のシャワー!!!
ただし、ドレーンがついたままなのでかなり用心しなくてはいけませんでした。
ドレーンポシェットの紐はそのままだと腰くらいまであるので、短く結んで首にかけて、虚無僧スタイルのシャワーとなりました。

手術前日の入浴と大きく異なるのは、右手が上手く使えないこと。
腕は90度以上上げられないし、そこまで上げるのにも痛みがあります。
ポンプタイプのミノン全身シャンプーを押すのも右手が痛い。
とにかく下半身を泡泡にしてシャワーで流す、ただそれだけになりました。
それでも、1週間以上タオルで拭くだけだったのでお湯を浴びる事ができて気持ちよかったです。
早くお風呂に浸かりたい!!
そして、1人15分という制限のあるシャワータイムですが、下半身シャワーだけでは15分持て余してしまいました💦

医師の働き方改革?


2日続けて回診なしでした。
ドレーンの排液が多いくらいでバイタルに異常が無い患者、しかもとても元気に歩き回り食欲旺盛!
排液さえ少なければ即退院レベルなので、安心して休暇をお過ごしください!

特別メニュー、最後のステーキを堪能し、ちょこちょこっと洗濯し、食っちゃ寝の三が日終了。

二の腕の内側のジンジンした痛みさえなければ、ビジホで過ごすお正月となったのに。

お子さんのいらっしゃる方、介護の必要なご家族のいらっしゃる方でしたら、入院中もうちのことが気になって仕方ないでしょうが、うちは大人だけの生活なので、気楽なものです。

ただ、気楽なのは私だけで、相方にしても娘たちにしても、手術後急変してないか、とか傷の具合はどうだろうか、とか口に出さないまでも気になっていたことでしょう。

私は自分の闘病で精一杯だけど、私が健康だったら抱えることのないストレスを家族に与えてしまっていることの申し訳なさなどもチラっと思った夜。





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