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ばいばい乳がんVOL3☆入院・手術の巻(14) 退院!

《2025年1月7日》
術後12日目

9時 シーツ交換


入院から2回目のシーツ交換。
ベッド周りのアレコレを全部撤去して部屋の片隅で見守ってました。
とてもシステマティックな交換作業で、見ていて気持ちいいし、あっという間に終了するその手際良さに感動!
明日退院するから、今日一日交換しなくてもいいのに、明日また交換しなきゃいけないのにと思ったけれど、これも決まったルーティンなんですよね。

その後、理学療法士さんがいらしたけれど、ドレーンがまだ抜けていないので抜けてからにしますと去っていきました。

11時 主治医の回診 ドレーンが抜けた!

主治医がニコニコしながらやってきました。
「ドレーンを抜きますね!」
ついに自由の身になれる!
でもやっぱりあの瞬間は慣れない。
体の中に入っていた長い管を横に引き抜く作業。
痛みはそんなに無いけれど、つい身体をよじるような気持ち悪さ。
ドレーンポシェットごと、廃棄用袋に入れられてサヨナラ!
ドレーンを抜いた跡はガーゼで保護。
「今日からシャワーも大丈夫です。このガーゼのところは看護師さんが防水テープでカバーしてくれると思います」
わ~い!シャワー!!

一方で、長い間体に貼られていたテープの跡は擦りむけたようになってました。
ということは、傷口を覆っているテープを外したらその跡はどうなるんだろう…

12時  昼食

最後のお昼ご飯はカレーでした!


三が日メニューでも出されたけれど、この日はラッキョウ付き!
この日もおさらにルーを入れないで、カップにご飯を入れるスタイルでw

娘たちがカレー嫌い(匂いもダメ)なので、夫婦だけの時しか作れないので、こうして外で食べられるのが本当にうれしい❤

13時30分 リハビリ

ドレーンが抜けたという知らせが届いた理学療法士さんがやってきました。
いよいよ本格的なリハビリ開始!
ベッドを出て立ち上がってのリハビリ。

壁に向かって左手を伸ばし、右手をゆっくり壁を這うように伸ばしていきます。
痛みを堪えて少しずつ、少しずつ。
左手に比べて10cmくらい足りない。
右手の内側のジンジンした感じ、オモリがついているようなだるさ。
すぐには元通りにはいきそうもない感じでした。

続いて椅子に座って右の肩甲骨回りのマッサージ開始!
多分、お風呂上がりだったらそのまま寝てしまいそうなくらい、気持ちいいマッサージでした。
リハビリのためのマッサージなので、気持ちよさを求めるものとは分野が違うのだろうけれど、長い間横になることの多かった身には体がほぐれていくのがよくわかりました。

「じゃあ、もう一度壁に向かって腕を上げてみて下さい」
「なんか、怪しげな通販番組みたいですねw」
と軽口を叩いて(失礼にもほどがある!)壁に向かい、腕を伸ばすと…
あらあら不思議!
さっきまであんなに差があった両手の伸びが、ほぼ同じくらいに伸びてました!

ああ、毎日マッサージしてほしい!!
多分、万年腰痛の相方もきっと良くなるはず。

そう思わせるような神の手でした。

「肩甲骨周りが固まっているので、肩甲骨と首筋のストレッチを毎日欠かさないようにしてくださいね」
ラジャ!

15時 バイタルチェック シャワー不可😢

バイタルチェック、例によって全く問題なし。
ですが…
「さすがにドレーンが外れた直後にシャワーというのは難しいです。明日退院なら今日はシャワーなしでもいいのでは」ですって。
Dr.と病棟看護師さんの間の齟齬。
防水テープを貼って云々、言おうかと思ったけれど、新患さんが増えてお忙しそうだったのでシャワーなしを了承しました。

でも、あとから思うと、下半身シャワーは問題なかったのでは??

というわけで、ホットタオルを出してもらい体を拭いました。

タオルで背中をゴシゴシ、はできるようになりました。

理学療法士さんのおっしゃってた
・タオルで背中を拭ける
・エプロンの紐が結べる 
・お尻が拭ける
どれもクリアです。
まあ、お尻はいつも左手なんですけどね(いらん情報)

改めて新しい身体を観察すると、脇と傷回りの青たん(青あざ)が広がってます。
全体的に青緑になってます。

心配していたリンパ浮腫は見る限りはなさそうです。

腕はかなり上がるけど、痛み、しびれはあります。
日にち薬の効き目が1日も早くでますように!

20時 バイタルチェック


おそらく最後のバイタルチェック。
全く問題なし!

そして、傷口チェック。
ドレーンのテープを剥がしたあとに体にべったり残る糊の跡。
「こういうのを取るのがあるので取っていますね」

そう言ってナースステーションから持ってきた小さなローション。
「これです!」
と見せてくださったその感じがまさにインフルエンサーがおすすめ商品を見せる時のアレ!
なので紹介しますねw

テープを剥がしたあとのすりむけはヘパリン軟膏でOKだそうで、テーブルに持参品があったので傷口に塗りました。

この日はとても眠かったので9時前に寝ました。

  💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤

《2025年1月8日》

術後13日目 退院

0時 眠れない夜

よく寝た、と思って目が覚めたらまだ0時。
そこから2時間おきに目が覚めました。
先日コード・ブルーで患者さんがどこかに移送された隣の病室に、新しい患者さんが来られました。
男性のようで、ひっきりなしに咳き込んでらっしゃる。
その咳で、長女が小児喘息で苦しんでいた時のことを思い出し、少し辛くなりました。

6時 起床、そして荷造り

すっかり目が覚めたので、荷造り。
肩が上がるようになったので、上に着る前開きのもの一式は、普通のかぶるものでも良かった。
そして…
シャワーを使えたのが結局2回だけだったので、タオルレンタルは不要だったな、などと。

最後の朝食。

ふりかけなしではきびしい感じ

朝食後に相方と次女がやってきました。
「退院の付き添いは1人と決まってます。患者さんが車椅子とか荷物がとても多い方は別ですが」  
「荷物がとっても多いです」
というやりとりがあったそうです💦

ちなみに、この日以降の面会は週一回、1人だけ、15分までとかなり厳しくなったそうです。
それもこれもインフルエンザ蔓延のせい。
コロナ禍のあの時、マスク、手洗いでインフルエンザが封印された時のことを思い出しましょう!!

9時 主治医の回診

入院中の最後の主治医の回診。
前日、ドレーン跡にガーゼを貼ってましたが、それが絆創膏になりました。

「これはもう、今日の夜に外しても大丈夫です。全身のシャワーはOKですが入浴はまだ我慢してください。」 
ふえぇ😢 
退院後の通院日が決まり、これからは新しい治療ゾーンに突入!!

9時30分 病室点検

看護師さんが退院手続きについて説明してくださいました。
といっても過去2回、この病院に入院しているので慣れたものです。

一通り、病室のチェック。
忘れ物がないか、冷蔵庫や貴重品ボックスの中身、ベッドの下(案外色んなものが落ちてるそうです)、流し台などの水回り…

「このあと事務局のものが請求書と、診療明細書を持ってきます。一階で精算してもらったら退院となります。」

お世話になりました!!!

10時 退院

年末年始の休暇明け、外来診療もおびただしい状態なのか、入院中の医療費請求書が届いたのは10時ギリギリでした。

ナースステーションでは引き継ぎ業務の最中だったので、入り口で 
「退院します、お世話になりました。」
と声がけして病棟をでました。

一階の外来受付は人がごった返してましたが、精算機はまだそれほど混んでいないのでサクッとポイ活。
無事退院となりました。

ようやく吸ったシャバの空気の新鮮なこと!

私がいてもいなくても何の変化もないこの世界で、私が帰ったことで幸せになる家族のいる幸せ。
時間を気にすることのないどうということのない会話。

♫会えない時間が 愛育てるのさ

12時 相方の作るパスタ

帰宅するなり荷解き。
病室に置いていたスーツケースを部屋に持ち込むのは憚られたので、玄関でご開帳。
小分けにしていた荷物ごと、それぞれの場所に戻して、洗濯物はまとめて洗濯。
「入院セット」は今後使う予定がないけれど、旅行には便利なので洗面所のタンスにとりあえず保管。

入院中便利だったもの、結局使わなかったもの、様々です。
おいおいまとめます。

抗がん剤の副作用がほぼなくなったので、久々に徒歩3分のスーパーで買い物。
入院中の食事はほぼ生協さんのもので間に合っていたけれど、野菜が足りなくなってました。

昼食は相方がパスタを作ってくれました。
入院中のうす味に慣れた身には少ししょっぱい感じ。
でも美味しくいただきました。

元気は元気だけど、やはり大きな手術後。
自分ではわからない程度に疲れていたようで、午後はずっとお昼寝してました。

19時 夕食 新たな壁


退院祝いで夕食はすき焼き❤
でも、鍋の向こう側にあるネギに手が届かない!!
早速右手の可動域の限界を身を持って知りました。

遠くに住む弟たちに姉弟LINEで退院の報告。
弟たちもずいぶん心配していたようで、何事もなく退院できたことにホッとした様子。
下の弟は製薬会社勤務なので、乳がん界隈にも少しは知識があります。
「乳がんは毎年のように新しい薬が承認されていくから、今後ももっといい薬が出てくるし何も心配いらんよ」
 
だね!

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