【ホテルステイ】ザ・リッツ・カールトン東京 宿泊記4 ~ひのきざかのお寿司ランチの巻~
宿泊記も4回目になりました。
2泊3日のホテルステイで4回も記事を書いてる中で、食べものの話が多めなのはご愛敬(^^;)
そして、今回も食べもののお話です(^^;)
最終日のランチは、迷った末「ひのきざかのお寿司」に行くことにしました。
1回の宿泊で2回もホテルランチを楽しむなんて贅沢じゃない???というキモチもあったのですが、
・せっかくの、次女のお誕生日ステイであること
・鉄板焼でスタッフさんから提供されるもののストーリーをお聞きするのが楽しく、食事を楽しむ以上に、ホテルとの距離が縮まった気がしたこと
・16時のレイトチェックアウトで、ランチ後もお部屋に戻ってゆっくりできること
・そもそも今回は宿泊費がかかっていない分食事をより楽しめること(マリオットBONVOYのポイント泊でした)
・ひのきざかからの景観を楽しみたいこと
などの理由が勝って、迷いを吹っ切っての予約となりました。
まあ、「景観を楽しみたい」というところは、その日のお天気次第。
最終日、実は朝から雨でして、高層階のホテルから見た下界は真っ白でした……(;'∀')
さて、お昼も過ぎ、いざ再び「ひのきざか」へ。
お寿司のコーナーはカウンターになっていて、外の景色も楽しめます。
午前中は真っ白な下界(!)が、お昼過ぎには少しずつ見えるようになってきていました。
写真には撮っていませんが、真正面に国立競技場が見えました。
嵐はじめ有名アーティストがライブをした時には、花火やカラーの照明が見えていたそうですよ。
あ、そもそもそれ以前に、2021年には東京オリンピックも開催されたのですよね。
ある意味、特等席かも(^^)
コーナーにはこんな景観のよさそうなテーブル席が。
こんなところで最高においしいお食事を楽しみながら会合したいー。
私たちは平日の13時半という遅めの予約だったので、途中からほぼお客さんがいない状態になりました。(貸し切り!?)
もちろん土日はお席も埋まって、お忙しいそうです。
お寿司コーナーのランチメニューは2種類ありました。
平日のみのちらし寿司(7,500円)か、握りずしの浜(11,500円)か。
メインの部分がちらし寿司か一品ずつ出てくるお寿司かという違いだけで、あとの先附、温物、椀、デザートは同じものです。
この日の朝もタワーズでしっかり食べたのでそこまでお腹はすいてないし、お寿司が次々来ても食べられるかなあ……値段的にもちらし寿司かなあ……
と迷っていると、カウンターにいた板前さん(?)から
「お腹がそこまですいてないのなら、かえって握りがいいかもしれませんね」
というお声が。
ちらし寿司だと、シャリがどん!とくるので、むしろ多く感じるかもしれないとのことでした。
ふむふむ。
それはそうかも。
ということで、親子そろって「浜」をお願いしました。
握ったお寿司が置かれるのが、こんなガラスのお皿。
ひのきざかではガラスを多用しているんだそうで、天井から下がっている照明もガラス製なんだそうです。
むこうから6つ目の照明だけが模様が違うんですよ、と教えてもらったのですが、……この写真ではわかりませんね(^^;)
全てを揃えないことで、“敢えて完璧に作らない、和の職人魂を表している”というようなことをTさんはおっしゃっていたように思います。
私は思わず「ディズニーランドみたいですね!」と口走ったのですが(笑)
和の職人魂なんだから、引き合いに出すべきは、日光東照宮ですよね。
板前のTさんがおっしゃってたのもそちらで、日光東照宮の造り方と同じなんですって。
こんな、都会の真ん中の高層階にあるモダンな空間と、徳川の時代の建造物に共通点があったとは。
さて、ドリンクメニューを持ってきてくださったのが、2日前に鉄板焼でお茶のお話を聞かせてくれたNさんでした。
こちらでもお会いできるなんて!
鉄板焼に限らず、「ひのきざか」の中であちこち顔を出してはお仕事されているそうです。
ちなみに「ひのきざか」はコーナーこそ分かれているけれど、一つの大きなレストランなので、例えばお寿司コーナーで食べているけど海老天一本食べたいなーという時は、天麩羅コーナーから持ってきてくださるんだそうですよ。
そんなことできるんですか!?のシリーズができそうなくらい、いろんな使い方ができるんですね。
飲みものは、今回は2人とも温かいお茶を選びました。
耐熱ワイングラスで提供されるのは、鉄板焼の時と同じです(^^)
先附の「金時草と揚げしらすのお浸し」
金時草って、加賀野菜にも指定されている、いわゆるブランド野菜だそうです。
食べるとモロヘイヤみたいにちょっとぬめりがあるのが特徴。
揚げたじゃこの黄色っぽい色と金時草の濃い緑、底にある紫に染まった出汁の色がとてもきれいでした。
温物は、茶わん蒸し。
蟹、白身、椎茸、銀杏が入っています。
卵が濃厚で、しっかり味わえるおいしさでした。
さて、いよいよ握りずしの登場です。
最初は、金目鯛。(いきなり……)
私の中で金目鯛は高級魚(^^;)
たまーーーに煮つけで食べることはあっても、お寿司のネタで食べたことはなかったので、初体験でした。
もうね、やわらかくて、シャリ共々口の中で溶けていく勢いでした。
ちなみにこのシャリは「お寿司用の米」なんだそうです。
山形のつや姫を使っているそうですけど、一般に出回っているのと少し違うらしく。
食材に関するこういうお話を聞けるのも、カウンターの醍醐味ですね。
今回握ってくださったTさんは、いろんなお話を聞かせてくださいました。
このいかは「すみいか」。
九州からやってきたそうですよ。
遠景ではわかりにくいけど、細かく包丁が入っていて、お塩やすだちがちょっとかかっているところがたまらなくおいしかったです!
焼津からやってきた、あじ。
ちょこっと乗っているしょうがとネギがアクセントでした。
富山のしろえび。
シャリの上で、行儀よく集合していました(笑)
まぐろのヅケ。
身がぎゅっとしまって、もちっとした感じになっていました。
とろ。
ゆっくり味わおうと思っても、なぜかするっとなくなっていくんですよね……
いくら。
なんと、軍艦巻きじゃなくて、こんな涼しげな器でおしゃれに出てきました。
なんでも、軍艦巻きにすると、海苔の味が勝っちゃうんだそうです。
軍艦巻きだと一口でぱくっといくところを、スプーンで少しずつ味わうことができました。
ほたて。
このあたりになるともう食べることに夢中で、どこからやってきたのかうろ覚えで(^^;)
次女によると、北海道だそうです。
赤だしと、奥に見えているのは玉子。
東京らしく、甘い玉子焼きでした。
玉子がとっても黄色かったのですが、これは鶏のえさにパプリカを入れて色づけしているんだそうですよ。
その鶏の身は黄色くならないんだろうか、と考えちゃいました(^^;)
あがりのお茶も出てきて、そろそろ終盤ですね(^^)
穴子。
たれがあるのとないのとで、2種類出していただきました。
穴子はガラスのお皿じゃなくて、こんな小さなお皿で出てきたのですが、
このお皿がまた興味深い!
なんと百人一首が書かれているんです。
東京で「みおつくし」の歌に出合えるのもびっくりでした。
これは上の句。下の句がなかなか出てこなくて、ついにGoogle先生にお尋ねして解決したのでした(^^;)
ちなみに私の穴子のお皿は
「高砂の尾上のさくら咲きにけり」
でした!
さてお寿司に戻って。
鉄火巻が出てきました。
海苔は、佐賀の有明海苔だそうです。
1本を3等分して、ぴたりと高さが揃うところがさすが。(←そこ?)
最後は、かんぴょう巻でした。
私には馴染みのないかんぴょう巻ですが、関東では「お寿司の締めはかんぴょう巻」というくらいメジャーなものだそうです。
食文化の違いを感じました。
出してくださるお寿司一つ一つのお話がとても興味深かったです。
Tさんの「食材にも物語がありますからね」という言葉が強く残ったお食事でした。
ただ食べるだけでなく物語を聞かせてもらう。
体験+ストーリーは、旅の楽しみを何十倍にも豊かにしてくれるなあとしみじみ感じました。
最後はデザート。
ピスタチオのアイス最中でした!
横の紅茶は、Nさんが「鉄板焼でお出しして(お寿司では)何もないのは、と思いまして」と出してくださったものです。
ものすごいおもてなし!!
誕生日サプライズを、その場限りのものにしてしまわない、連続ものにしてくださるお心遣いに感激でした。
ちなみにNさんは食事のとき、お皿を下げるのと一緒に次女の箸置きと箸の向きを変えてくださっていました。
次女が左利きってことに気がついて、黙って変えてくださったんです。
ふだんそんなことがないのもあって、次女はNさんのスマートな気配りに感激していました。
さてそのNさんが選んでくださった紅茶がまたびっくりで
「ほうじ茶なんだけど、香りはチョコレート!」という不思議なお茶だったんです。
アイス最中と共に、和も洋も楽しめるデザートでした。
2泊3日のホテルステイを締めくくるにふさわしい、とても豊かな時間が過ごせたランチでした。
ホテルに到着してまず行った「ひのきざか」の鉄板焼きランチの話はこちら
チェックインしてお部屋に入った時の話はこちら
朝ごはんの話はこちら
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子どもたちの心に種をまくように、ちょっと心に響いたり、何か行動してみようと思えたり、そんなきっかけになる絵本を紹介しています。
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