【改善策を考える】うまくいかなかったときの状況を分析して、次の手を打つ その2
「かんたんな指示」にすぐに反応しない子が
何人もいる場合の策を考えるシリーズその2
(いつの間にかシリーズ化 笑)
前回は、
「立ちましょう」という指示を出した時の状況を分析して策を考える、
というお話でした。
今回は、指示をした後のことを考えてみましょう。
「立ちましょう」と指示したのに、思ったほど反応がよくなく、
立つ子もいれば立たない子もいる・・・という場面です。
まず、立つ子が多く、反応しない子がほんの数名なら、
まだの子を追い込む
という方法があります。←5つ目
「みんな立ちましたね。まだの人、急ぎなさい」などです。
ちなみに、「追い込む」は一つ目の「叱責する」とは違います。
言われた子どもが「追い込まれた」「急がなくちゃ」と感じなければ、
追い込んだことになりません(^^;)
もっとかんたんな、
全員が立つまで待つ
という方法もあります。 ←6つ目
ただ、最初に反応してちゃんとがんばっている子がそれだけ待たされるわけで、
デメリットもあります。
クラスの状態によっては、
遅い子を責めたり、待っている子が飽きて遊び始めたりという場面が
生じてしまいます。
次は、反応しない子がもう少し多い場合です。
反応しない子が多い時点で、「立ちましょう」は有効な指示と言えないですね。
反応しないのはなぜか探ります。
もし自分の声が聞こえていなかったのかな?
という場合は、
声を張る
ということを意識します。 ←7つ目
ただし、大声を出せばいいってもんじゃないので、そこは気をつけましょう。
「声」ってけっこう大事です。また別にお話しますね。
次に、
言い方はどうだったか
も検討材料です。 ←8つ目
何やらいろいろ話をしたあと、
ついでみたいに「じゃあ立って」と言うのと
一人一人に届くように「立ちましょう」と言うのとでは、
受け止め方も違ってくると思います。
どんな状況で指示を出したか、
というのも振り返ってみてください。
全員が座っていて静かな状態で「立ちましょう」と言うのと、
教室のあちこちに離散していて私語も多い中で言うのとでは、
全然違いますよね。
指示を出す前に、
まず座らせる、静かにさせる、全員を前に向かせるなどが必要になるかもしれません。
指示の細分化ですね。 ←9つ目
こんなふうに考えていけ
ば、
「そんな難しいこと言ってるはずじゃないのになー」
と思える指示に対する改善策も
いくつも見つかっていきます。
状況を振り返って分析する
策を見つけて試してみる
日々、これを繰り返してみてくださいね。
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【ワーク】
自分が出した指示、他の先生方が出した指示で、
いいなと思うものを記録しよう。
(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)
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【質問】
指示がうまく通った時、どんな気持ちになりますか?
(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)
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