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「共に在る」ことができる状態とは、どんな状態か。

私たち合同会社&ante(アンドアンテ)は、2022年12月に設立しました。今年の3月に、経営メンバーで&anteのビジョン、ミッションを見直し、新たに「哲学」といった形で生まれ変わりました。

新しく生まれた&anteの哲学は「共に在り、共に学び、共につくり。」

&anteの哲学を改めて考えてみるシリーズのnoteです。
過去のnoteについてはこちら。


今回は、「共に在り」について紐解いていきます。


「共に在り」の位置づけ

「共に在り、共に学び、共につくり。」

私たちがこのこの哲学を見つめている時に、気付いたことがあります。
それは「在る」という言葉だけ少し性質が違うのではないかということです。

算数を学ぶ・仕事を学ぶ・経験から学ぶ
作品をつくる・雰囲気をつくる・小麦粉からつくる

「学ぶ」「つくる」においては「なにを(から)」という目的語が用いられる場面が多いのに対して、「在る」はその目的語を持たずに用いられる言葉です。

そう考えると、「在る」という言葉はもしかしたら「学ぶ」や「つくる」の土台にあたるところに存在している言葉であり、「在る」ということが全てのはじまりにもなり得るのではないかと思います。

共に在れなかったら、共に学んだりつくったりすることも難しい…なんてことにも繋がるのかもしれません。

そんなことから、私たちは話し合いを深めていきました。

「共に在り」とはどういうこと?

そんな「共に在る」ということは、具体的にどんな状態なのか。
メンバーでそのイメージを出し合ってみました。

・尊重していること
・そばにいること
・干渉し過ぎないこと
・頼りたい時に頼っていい
・見守っている
・同じ星を見ている
・存在の承認

「どういうことか?」を具体的な例を含めて話をする中で見えてきたのは、「なにかをしてもしなくてもいい」けど「つながっている感じがする」「関係がある」「安心感がある」と思えることが、私たちの考える「共に在り」ということなのではないか、ということでした。

「共に在れない」とはどういうとき?

一方で、身の回りには「共に在る」と感じられない場面もあります。こちらについても、メンバーで具体的な場面を交えながら深掘りをしてみました。

・お互いの気持ちや状態を気にしない関係
・目的やイメージを共有しないでただただこなす仕事
・お互いの存在を特に気にしていない状態

駅前のカフェでPC作業をしている時は、たとえ同じ空間にたくさんの人がいたとしてもなかなか「共に在る」とは感じないかもね、と話していました。

それはなぜかと考えた時に、「共に居る」人として存在は認識しているものの、お互いに関係性を育もうとしていたり、関係し合っている状態とは言えないのではないか。ましては、「同じ星を見ている」と感じるのは難しい。

この状態が心地良い時もあると思います。毎回誰かと積極的に関わり合わないといけない状態もしんどい可能性もあります。ですが、&anteはできる限りの「共に在り」のスタンスを持っていたいと思っています。なぜなら、「共に在り」は、「学ぶ」「つくる」の根底にあるものであり、「共に在る」ことがそれらの可能性を広げてくれると考えているからです。

&anteの「共に在り」を考え続ける

「共に在り」を体現している状態を考えると、様々なものが思い浮かびます。

例えば、小さな喫茶店のマスターのような存在は、その空間にいる人たちを緩やかに繋げているのかもしれません。ひとりひとりを気にかけつつ、干渉し過ぎない。そして、その空間にいる人は、なにかあればマスターに頼ることができます。

もしくは、森という空間。そこでは、異なる背景の生物がただ在れる状態を静かにつくっているように見えます。熊・虫・バクテリア・樹木・きのこ・人間。全く異なった背景を持つ生物たちが、そこに在りながら大きな意味での関係性を持っています。

このようなマスターや森がつくる場にも、「共に在る」ためのヒントがあると思います。

私たちが大切にしたい「共に在る」ということは、明確な答えがあるわけではなく、これからも考え続けていかなければならないことだと感じています。

一方で、「共に在りたい」と願うからこそ起きる衝突や対立もあるかもしれません。

たとえば、普段お互いを思いやっているからこそ、言えずにいた思いを感情的に言葉にして伝え合うような場面。その時にはお互いがつらく、気持ちを受け止め切れないこともありますが、対立や衝突を経るからこそ、またより深く繋がり直せるような時があるかもしれません。

私たちは、「共に在る」ことが今後の&anteの様々な活動の根底にあたたかく存在していることを信じて、「共に在れていたかな」「どうすればより良い『共に在る』を実現できるかな」など、立ち止まったり振り返ったりする時間を大切にしていきながら、関わってくださる方々としなやかな関係性を築いていけたらと考えています。

今後も、&anteと「共に在り、共に学び、共につくり」してくださっている方々と、共に哲学の意味も問い直し、アップデートし続けていけたら嬉しいなと思っています。

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