友達から、いか焼きが届いた。
家に帰ったら、不在届が入っていた。
「栄食品」と書かれたその送り主は、心当たりがなく、一体誰からだろう、と不思議に思って、「栄食品」と検索してみた。
そうしたら、私の大好きないか焼きを作っている会社だった。
いか焼きは、阪神梅田本店の「スナックパーク」にある、行列ができる人気店の商品だ。
秘伝のダシとメリケン粉、イカ下足を練り合わせ一気に焼き上げた独特のもちもち感が絶品のいか焼き。これでもかというくらい、イカが入っていて、イカ好きの私にはたまらない一品。
関西に帰った時に、友達といか焼きを買って帰って一緒にその友達の家で食べたのだった。
その時に私がいか焼きを食べながら、「自分の誕生日にこのいか焼きをもらえたら私は幸せや〜」的なことを言っていたので、もしかしたらその友達が送ってきてくれたのだろうか、とふと思った。
いや、でも違うかな?誰だろう、なんて思いながら、不在届に書かれた電話番号に電話して、手続きを済ませる。次の日には家に届く。
次の日、楽しみにしながら家で待つ。
心当たりのない贈り物を待つ瞬間って、ドキドキして嬉しいし、楽しい。
家のチャイムが鳴った途端、勢いよく扉を開けて、いか焼きを取りにいく。
配達員さんから受け取って、サインをする。急いで家に持ち帰って、届いた箱を開けていく。
すると、メッセージが入っていた。
やはり、思っていた友達からだった。
今年の12月2日で自分の会社が2周年になるからそのお祝いと、私が最近出張で忙しくて疲れていたのを知って、気を利かせてくれたのだった。
とっても嬉しかったし、とってもあたたかい気持ちになった。
私がこのいか焼きを美味しいとか、好きだって言ってたことを覚えてくれていたことも嬉しかったし、気持ちを形にして届けれくれたことも、嬉しい。
これで、11月の疲れはびっくりくらい、吹き飛んだ気がする。
本当に、ありがとう。
また関西に帰省したら、一緒にいか焼き、食べに行こうね。