自給率500%と言われる島、ロラン島に到着して、デンマークの歴史と国民性に触れる。
7月23日から始まったデンマークの旅、本日4日目です。
今は7月27日(土)朝の8時です。昨日は、コペンハーゲンから、ロラン島へ移動して、ロラン島で朝を過ごしています。
滞在しているロラン島は、見渡すと風車がたくさんあります。デンマーク南部に位置していて、沖縄本島と同じくらいの面積に約65,000人が暮らしている島です。
風力発電でこの島のエネルギーを支える風車は個人所有のものが多く、「エネルギー自給率500%の島」としても知られます。
また、風力発電だけでなく、水素やバイオマスといった新エネルギーの活用にも積極的だそう。
ロラン島では、お知り合いのニールセン北村朋子さんのお宅に滞在させてもらっています。
ロラン島滞在中は、民主主義ってなんだろう?ということを、ともこさんと一緒に探求していきたいと思っています。
昨日はともこさんお気に入りのカフェで3時間くらい、デンマークの歴史や国民性について、色々お話を伺いました。(私が話を聞いて私の目線でまとめているので、これが全てではないという前提です)
・デンマークでは個人主義ではあるけれど、そこには民主性が含まれている。なぜなら、デンマークは、小さい頃から「今日何したい?」「何食べたい?」「今どんなこと感じている?」ということを日々問われて育ってきている。だからデンマーク人は、自分がどうしたいか、どう在りたいか、理解している人が多いし、他者に対しても「今、何感じているの?」と気になったら聞く人が多い。
・デンマークは一人当たりのGDPが高い。生産性が高いのは、休む時にしっかり休んで、やる時はやる、というメリハリがあるから。
・日本人は「休んでいいよ」と言われたら「どうやって休んだらいいか」と方法を聞く人が多い。かつ休むことに対して心配する人も多い。デンマークでは、学校の夏休みは宿題もないし、何かを成し遂げるために休むことをしない。自分や家族との時間を大切にするために休んでいる。
・高校卒業後は、大学に進学することが当たり前ではない。ギャップイヤー(大学に合格した際、就学前に1年間ほどの「空白期間」を持つこと)を経験してから「自分は本当に何を学びたいのか?」を考えて進学先を決めている。
・デンマークは近代史をよく学んでいる。ただ歴史を覚えるというような勉強法ではなくて、「なぜこの歴史が起こったのか」「どうすれば良かったのか」ということを繰り返された歴史を学び、自分たちが同じ道を辿らないようにする、という意識がある。
・デンマークは、対話的な交渉をする。「こうすべき」「こういうルールに従え」ということをしない。例えば、とある道を交通止めにしたいとなった時に、「交通止め」という標識を掲げるのではなく「時速20キロ」の看板を立てる。「あまり速度は上げられないけど、車は通っていいよ」という風にして、通らなかったとしたらあなたが決めたことですよね?というスタンスでいる。
デンマークがなぜ幸福度が高いと言われているのか、エッセンスを感じられた気がします。
「そもそもデンマーク人は幸福度ランキング2位とか言われても、何にも思っていないと思うよ」というともこさんの言葉も沁みました。確かに、なんのためのランキングで、なんのための基準なんだろう。
今日も自分が、どうしたいか、どうありたいかを大切にして過ごそうと思います。あと、ゆっくり休む。
今日も良い日になりますように!
それでは、また明日!
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