Atem-Tonus-Tonとは?
Atem-Tonus-Ton (アーテム・トーヌス・トーン)
Atem-呼吸
Tonus-トーヌス/筋緊張、筋肉の張る力
Ton-音/声
(略してATT)
マリア・ヘラー・ツァンェンファイントが、イルゼ・ミッデンドルフのDer erfahrbare Atem(知覚し、経験し得る呼吸)をから発展させた、呼吸への取り組みを中心に据えた発声教育、そして同じく呼吸を用いて音を出す管楽器の演奏にも有効な学びの手段です。
従来の教育法や、所謂「呼吸法」とは異なり、正しい呼吸の型やテクニックを教授するものではなく、学習者が自らの体の感覚や経験を通じて、自身にとっての適切な姿勢や体の動かし方、呼吸のあり方、声、個性を見つけて伸ばすというのが、このATTのレッスンのスタイルです。
管楽器奏者のためのATT ♪
よりスムーズに、楽に音を出せる身体の動きと呼吸を体験し知ることによって可能になること:
・長いフレーズの終わりまで息を保たせることが出来るようになります。
・大きな音を出そうと力まなくても、楽に豊かな音を響かせることが出来ます。
・頑張って吸わなくても、息は自ら入ってきてくれる!
・私たちの体-肉体と精神というのは繋がっていて、相互に影響を与え合います。(肉体の問題がメンタルの不調に繋がったり)
呼吸も同様に、肉体的・精神的な状態を反映します。
自身の体と呼吸に取り組むことによって、本番のステージ上で自分らしいパフォーマンスをするための心の状態や自身の在り方を見つけられるでしょう。
ATTのワークを行う際、「身体の感覚に意識を向感じる」ということを重視しています。
何故なら、心身の不調や演奏時に生じる問題の多くは、無意識に行っている体の動きや心の反応というのが原因となっていることが多いので、「無意識」に意識をむけ、自覚することが問題を解決するまず第一歩となり得るからです。普段意識することがあまりない体の感覚や呼吸そのものに意識を向け、感じるといった練習を通じて、自身の無意識に行っている癖や些細な変化に気づく能力が身につき、そこから成長していくことが可能になります。
ATTは、自分で学び成長していく、持続可能の学習法です。