コミュニケーションへのATT①
最近、改めてコミュニケーションというものについて考える機会がいくつかあったので、今回はATTとコミュニケーションについて少し書きたいなと思います。
ここ数日、ルームメイトや職場の同僚に対して少し違和感を感じたりモヤモヤすることが続き、一時はカッとなって怒りに任せて友人に相談という名の八つ当たりをしてしまったりしていたのですが、時間が経ち冷静に客観的に考えられるようになった時、ふとATTでGFK(非暴力コミュニケーション)のレクチャーを受けたことを思い出しました。
GFK(Gewaltfreie Kommunikation)またはNVC(Nonviolent Communication)とは、マーシャル・ローゼンバーグ氏が開発したコミュニケーション方法で、
①観察する(状況を評価を交えずに)
②感情(①によって自分がどう感じたのか)
③必要としていること(では相手にどうしてほしい?)
④要求
という4つのプロセスを基に、相手を非難したり攻撃的な伝え方ではない方法で自分の必要としているもの、要求などを伝えるというものです。
ATTの教師育成コースでを受講していた時、レッスンをする際の生徒・クライアントとの接し方を考えるという授業内でこのGFKのプロセスを学びました。
そのプロセスに沿って、今の自分の状況、それによってどう感じたのか・どのような感情を抱いたのか、自分が本当は何を求めているのかということを導き出していく中で、自分が何故モヤモヤしたり怒りを感じたりしていたのかを明確にすることが出来ました。
ATTの主なテーマである「声」というのは、自分の考えや感情、個性を表現する手段の一つです。
私達は「声」を用いて他者と対話しコミュニケーションをとっています。
演奏するという行為もまた、コミュニケーションと言えます。
共演者同士、コンサートという同じ空間に居合わせた演奏者と聴衆との関係も一種のコミュニケーションの形だと思います。
ATT創始者であるマリア・ヘラー・ツァンゲンファイントの著書 Stimme von Fuß bis Kopfの中にも対人関係、コミュニケーションについて書かれたページがあります。
個人の立ち位置と対人関係での距離感について、それらとTonusとの関係性について。
Tonusとの関わりを通じて他者との関わり方、距離感を学ぶ。
Tonusの多面性と身体教育への興味がより深まるきっかけとなった文章で、何度も読み返しているページです。
書き進めていくうちにどんどん長くなってきたので、ここで一旦区切り、この続きは次の②へ。。。