Tonus
Tonus トーヌスについて。
筋緊張、筋の緊張状態(筋肉が張っている状態)をトーヌスと呼びます。
Wikipediaによると、「筋の伸張に対する受動的抵抗、または筋に備わっている張力である」
だそうです。
「緊張」や「抵抗」というと、どうしてもネガティブなイメージを持ってしまいますよね。
しかし、私たちが動いたり、重力に抵抗して姿勢を保つために筋緊張は不可欠。
そして、歌唱や吹奏の際にも、この筋緊張は大きな役割を担っていて、柔軟で活発な筋肉(すなわち筋肉に適度な張りのある状態)は呼吸や発声を助けます。
この「丁度よい・適度な」「理想的な」緊張の度合いをEu=古代ギリシャ語の「良い」という単語とTonusを組み合わせて、Eutonus(オイトーヌス)といいます。
全身の筋緊張のバランスがとれている・調和している状態、それがEutonusです。
この緊張のバランスがとれている時、呼吸の動きが体の中を浸透し伝わっていき、そして声や音が共鳴がしやすくなります。
具体的にトーヌスを活用することによって、発声・管楽器の吹奏にどのような効果があるのかというと:
・自発的に頑張って呼吸を行わなくても
息が自ら入ってくる
・呼気を安定させる/音(息)の支え
・声、音を強める/音のパワーを増強させる
・声、音の長さを延長させる 等々。
逆に、発声に関係のない場所の筋肉が活発に働いていたり、過度に筋肉が緊張していると、呼吸や発声の妨げになります。
要はバランスですね。
緊張とは常に悪者ではなく、必要な場所に適度にあることによって、大きな味方になる。
緊張(トーヌス)のバランス、調整する方法を自分自身で見つけていき、それをパフォーマンスに活用する。そのためのアイデアやワークを提案するのがATTレッスンです。
今回はここまで。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
yuka🌱