ライフラインチャートの効果的な活用方法とは?
キャリア研修などでライフラインチャートを活用するケースがありますが、この投稿ではライフラインチャートを効果的に活用するための方法をお伝えします。
1.ライフラインチャートとは何か?
ライフラインチャートは就職活動中の学生さんから社会人まで何方でも活用できる人生の振り返りシートです。私もこれまで数枚書き上げてきましたが、書くたびに新しい発見があるのは不思議なものです。
2.ライフラインチャートの効果的な活用方法とは?
ライフラインチャートは書き出すことで様々なことに気づくことができます。今回はせっかく書き上げたライフラインチャートをより効果的に活用するためのワークをご紹介します。
(1)どんな体験がどのような強みをもたらしたか?という視点でライフラインチャートを眺めて書き出してみる。
強みは先天的に所有しているものと体験を通じて得た後天的なものとに分かれます。ここでは、後天的に得た強みをライフラインチャートを眺めながら言語化していきます。
例えば、営業からマーケティング部門へ移動になったことで、現場の声を活かした提案力という強みが発揮できるようになったなどです。
強みを改めて認識することで、その強みをどのように今の業務に活かせば良いかという視点が生まれます。
(2)谷底にある体験から得られたことを書き出してみる。
”人生山あり谷あり”とも言いますが、この”谷”の体験をつらいものとして捉えて終わってはいないでしょうか?その体験をリフレーミングで捉え直してみましょう。
リフレーミングとは、違うフレームから出来事などを捉えることで心理学用語として使われます。
つまり、つらい体験だったという一見ネガティブなフレームをポジティブなフレームから捉えてみるということです。
例えば、異動先の上司との関係性に悩み、苦労したという体験をポジティブフレームで捉えると、その体験があったからこそ、自分が上司の立場になった今、どのように部下と関われば部下がついてきてくれるのかを考えられるようになったという感じです。
○○という体験があったからこそ、今の私の△△がある。というフレームで書き出してみましょう。
私が主催するキャリア研修ではこれらのワークを通じて、「辛かったことも今となっては良い体験に感じられた」という感想や「リフレーミングで捉えられるようになるとどんな体験からも学びがあると感じられた」といった声が挙がっています。
今後のキャリアの方向性を模索したい時、自分の強みについて改めて言語化したい時などに是非ライフラインチャートを書き上げ、前述した2つのワークを実施してみてください。きっと今まで気が付かなかったことに気づくことができるはずです。