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仕事とジェンダー

仕事に対する性のイメージってよくあると思う。

今まで持っていたものだと消防士や警察は男だったり、市場(マルシェ)の人は女だったり…などなどなど。

ジェンダーの問題には敏感な人が多い大学に通ってるからこそ性別で決めつけるのはよくないなって思うことができたりするけど、文化的にそういうイメージを取っ払うのって正直難しいと思っていた。

ただ、セネガルに来て本当にそういうのってその地の文化に根付いたものであくまでその地の常識?であって、根拠も何もないなぁって感じるようになった。

セネガルではテーラーさんは男性の仕事だ。
市場には男性も女性も立つけど、たいてい野菜と魚は女、肉は男が売る。
小さい食堂は女の人がやってて、コンビニ的なお店の店員は男の人。

こんな感じで何となく分担が決まっているみたい。
テーラーさんとか服を作ってる人って勝手ながら女性のイメージがあったし、市場での役割の男女差なんて考えたこともなかった。
でもここではさっき書いたような分担があって、それが当たり前のように浸透していて、きっとだけど誰も疑問に思ってはいない

職業訓練校でテーラーの先生をしている協力隊の人に話を聞くと、最後まで授業に出続けて卒業していく人のほとんどは男性だという。裏を返せば女性のほとんどがドロップアウトしてしまっているということだ。もちろんこれは職業への性別観だけでなく宗教やその他の理由も関与しているとは思うが、テーラーは男性というイメージも一つの理由といえるのではないだろうか。

性別だけの理由で就ける仕事が変わるというのは不平等だと思うし本当ならこういったイメージは払しょくされるべきだと思う。
しょせんその地でその仕事をしている人の性別のマジョリティがどちらかで決まっているのだから。ただ、それを払しょくするのって結局難しいんだろうなぁ。雇う側のフィルターを外すのも大事だし、目指す人も増えないとうまくいかないだろうな。

ここまで考えて、結局必要なのはただ単に機会を均等にするだけで職業への性別観をなくすことではないんじゃないかと思い始めた。

要は目指したいと思った人が気兼ねなく?その仕事を目標にできる環境づくり。周りの人も余計なこと言わないような。

ただそうすると職業へのイメージをなくさないとなんか余計なこと言って道をふさぐ人が出てきそうだし…いったいどうしたらいいのか。

すぐに変えられることでは絶対にないし、少しずつ若い世代が変えていけたらいいのかなぁと結局人並みの結論に至ってしまう自分の教養と創造力の低さを恨む。


#インターン日記 #休学体験記 #セネガル #職業 #性別差 #ジェンダー

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