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カモミールティーに癒され、ルーローハンに失望する日 Jan24.2025
午後にカモミールティーを淹れた。カモミールの花の形がそのまま残ったこのお茶は淹れている時から、絵本の中で野ねずみさんのお家とかで淹れてくれるお茶、みたいな感じがして、何だかほっこりしてしまう。
飲むとそのまま花の味がして、春の野原で日向ぼっこをしたような気分になる。
あまりにも幸せなので、前世でカモミール畑に住む蜂だったことがあるのかなどと想像する。春の柔らかな太陽の下で、知らぬ間にお尻を花粉で黄色くしながら、ふんふんと飛び回る蜂。女王蜂を筆頭とする強固な社会性を持つ蜂などではなく、勝手気ままに飛び回るクマバチあたりだろうか。
夜ごはんは、豚肉系がいい!とのリクエストに応えて、ルーローハンを作ってみることにした。ルーローハンとは台湾の角煮丼みたいなもので、豚肉を八角、醤油、砂糖、酒で煮込めばいいかなくらいの気持ちで。
そうは言いつつ、新しい料理を作る時には、その料理のできるだけ本格的なレシピを探して、一度はそのレシピに倣って作る。
レシピによると、豚バラの塊肉を拍子木に切ったものを、まずフライパンで焼き、油をきってからゆでる。それからやっとたれで煮込む、とある。
肉は3~4人前で500gとあるから、2人分だとまあ300gあれば十分かと、330g程ある豚バラの塊肉を買った。
レシピにある通りに、焼いた肉の油をざるできり(豚脂まみれのザルという恐怖に慄きながら)、それから30分ほど茹でる。茹で上げた肉を小鍋に移した後、いよいよ調味料を入れて煮込む。
肉を小鍋に移したあたりで、あら?と思ってはいたのだが、たくさんあった豚肉が出来上がる頃にはなんと半分ぐらいにまで減っている。
調理の過程で油が抜けたせいだ。あれだけの労力をかけてたったこれだけ…。豚肉もりもりのルーローハンを、何なら明日の朝ご飯までとの思いも虚しく、二人分を盛り付けるのがやっとという小盛のルーローハンになってしまった。
味はもう言うことなしだったが、これをメインにと夕飯の準備をしていたから、何とも寂しい感じの食卓になった。
こういう料理は、大鍋で大量に仕込んでこそ、その味が際立つのだろう。もちろんおいしかったけど。次回はぜひ大量の塊肉で挑戦したい。
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