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情報の洪水と匂い立つ春 Jan23.2025

先日、友人と話していた時のこと、今期のドラマの前評判の話になった。SNSをしていない彼女は、昨年の大河ドラマが好評を博したことも、今年の新作は1話目からSNS上で物議を醸していることも知らない。

彼女の世界にはSNSでの炎上など、存在しないも同然なのだということに気づく。反対に、TVをよく観る彼女は、ワイドショーやバラエティで取り上げられていることには詳しい。

両者は昔に比べると随分と近くなった。というより、SNSの持つ影響力が増大していく中で、TVもそれを無視できなくなったということなのだろう。

それでも、どこから情報を得ているかで、目に映る世界が全く別物になるということに改めて気づかされた。逆に言えば、どんな世界を見て暮らすかは自身で選ぶことができるということだ。

なにも、盲目になるのがいいと言っているのではない、だけど、とめどなく流れてくる情報をまともに受け続けていては、こちら側がおかしくなってしまう。

情報が偏らないように気を付けながらも、ある程度、コントロールしていく能力が必須の世の中。SNSには黎明期から触れてきた自分たちだから、そんなことは言われなくても既に身につけているつもりでいた。

しかし、あの頃とはネットワークの規模が違う。実社会とはある種断絶した、ささやかな居場所であったネットワークが、いまや実社会そのものになりつつある。こちらも、付き合い方をアップデートしていかなければ、知らぬ間に飲み込まれてしまう。

それをこのネットワークの片隅で発信するのもどうなのだとは思いつつ、この日記を書いている。

近所の蝋梅が早くも春の香りを届けている。道端でふと季節の訪れを感じる瞬間の心がふわっと踊る感覚、これはネットワーク上では得難い生の感覚。

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yuki
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