解読 電子リコーダー エレフェ Elefue 2:運指総当たり&整理編(シンプルモード)
前書き:エレフェ Elefueとは
TAHORNG(タホーン)による電子リコーダー。筆者が感じる特長は、
アコースティック発音体を持たず、イヤホン使用時は周囲への音漏れゼロ
本物のリコーダー運指、簡略化したシンプルモード、両方を実装
オクターブホールにより3段階オクターブを簡易に操作可能
トランスポーズが半音単位で±12 で指定可能、非常に低いC1から非常に高いC8(仕様書に載っていない運指を使えばG8)まで発音可能
詳しくは文末の参考サイトから参考サイトから
運指表の整理
オクターブホールとそれ以外の分離は、以下を参照ください。
https://note.com/yujiyamadahorn/n/nd9d6cbf927b9
取扱説明書に記載の運指
Cから始まり1オクターブ上のCで終わっているが、載っていない運指によってさらに高いGまで出すことができる。次節以降、これを詳細に分析する。
とりあえず総当たり戦
この結果から、取扱説明書には載っていないたくさんの運指・フィンガリングがあることがわかる。しかも、オクターブホール操作無しで高いGまでの運指があることがわかった。さらには、標準の運指では操作が難しい音の組み合わせに対して、運指が簡単になることも期待できる。
「前継続」の除外
また、タンギング無しで息を吹き込み続け運指を替えても音高が変わらないが、タンギングすると音高が変わるという運指があることがわかった。左から2列目に「前継続」で示す。
逆手に取って、音高を変えずに運指を変える(例えば次の音に備える」事が可能だが、該当する音孔は 高D♭/C# に限られているため、一旦除外すると、さらに運指の組合せ数は512通りから168通りに減少する。
右手小指の組み合わせ簡略化
右手薬指、右手小指用キーは、本物のリコーダーと同様2音孔(ダブルホール)である。そのため2^2=4状態を表現できるが、実際には「○●」と「●○」は完全等価であった。そのため、「◯◯:押していない」「○● or ●○:一つ押し」「●●:2つ押し」の3状態とみなせる。その分組み合わせ総数が少なくなる。描き直して再掲する。さらに運指の組合せ数は168通りから108通りに減少する。
右手小指のdon't care(どうでもいい)
全ての指を塞ぐ低いCから、順番に指を空けていくにつれ、特に右手薬指・小指のダブルホールは「押していようがいまいが、出る音高は同じ」組み合わせが多くなる。特に右手小指のトーンホールがインライン配置で(オフセット配置ではなく)男の自分でも非常に遠く押しにくいので、don't care化した。さらに運指の組合せ数は108通りから92通りに減少する。
右手小指のdon't care 2(どうでもいい)
ダブルホールの組み合わせは「◯◯:押していない」「○● or ●○:一つ押し」「●●:2つ押し」の3状態にまとめたが、さらに「○● or ●○:一つ押し」「●●:2つ押し」とが同じ意味となる運指が多くある。それらを「●◎」として表現する。さらに運指の組合せ数は92通りから82通りに減少する。
右手薬指のdon't care(どうでもいい)
小指と同じようにDC化する。運指の組合せ数は82通りから74通りに減少する。
右手薬指のdon't care 2(どうでもいい)
小指と同じようにDC化する。運指の組合せ数は74通りから61通りに減少する。
以上。続きは別ページで
以降の詳細分析はリンク先をご覧ください。
参考サイト
https://www.fineassist.jp/products/TH/Elefue/
https://kanplaza.com/article/7912
https://www.shimamura.co.jp/shop/ms-inage/article/product/20220612/5353
https://www.soundhouse.co.jp/contents/staff-blog/index?post=3281
https://store.shimamura.co.jp/ec/pro/disp/1/mt0129391
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%8D%E9%9F%B3