”teenager” を永遠に。
そろそろ私は20歳を迎える。
そしてそれは必然的に、10代を終えるということだ。
そんなことをぼんやりと思いながら聴いていたラジオからちょうど、king gnuの teenager foreverが流れてきた。
teenager forever. 10代よ永遠に。
今日はその歌詞と、YouTubeのmvについて書いてみたい。
曲名について
30前後の、おじさんとも言えるking gnuの4人が叫ぶteenager foreverという歌詞には、何か、10代がとっくに終わってしまったことの後悔や、できるなら青春と呼ばれる年齢を永遠に重ねていたいという願いや祈りのようなものが込められているように思える。
mvについて
しかし、はたしてこの曲は本当に「10代を永遠に」と哀愁的に歌うものなのだろうか。この曲のmvに注目すると、100万円をそれぞれ渡されたバンドメンバーが、各々の使い方をするというストーリーである。フィリピンで豪遊する井口、母親に新車を買う新井などなど。
いかにも、(特に井口は。)大人を楽しんでいるではないか。
teenager という言葉
以上のように、何度も繰り返し叫ばれる”teenager forever”という句は、10代が永遠に続いてほしいという願いでも、祈りでも、はたまた過ぎていった過去への後悔でもない。歌詞には全くといっていいほど、10代を惜しむようなものは見えてこない。
さて、ここでいう、teenager とはマインドのことではないだろうか。
自分が微かであり、そんなちっぽけで無力な自分を愛せなかったとしても進んでいくしかない。自分の大きさで歩んでいくしかない。そのような人生の中で、今を大切にする。それがteenager という言葉にされるマインドであり、めくるめく今という輝きに気づくこと。それが、彼らの示したteenager という、年齢には縛れらない生き様なのだろう。