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世界を創造するのは神ではなく交通整理員だった 第41回月刊中山祐次郎
少し間が空いてしまいました。
僕の小説「泣くな研修医」の続編、「逃げるな新人外科医」が出版されて3週間がたった。初版は3万部だったが、ありがたいことに売れているようで重版が決まり、現在は4万5千部だ。版元である幻冬舎の社長、見城徹さんに御礼のご連絡をしたら、
「今は本が半分しか売れないからね。いつもならとっくに10万部いってる」
と言われた。コロナ禍で、出版業界もかなりのダメージを受けているらしい。そしてその末端の、筆者たる作家も少なくない損害を受けていることだろう。僕も、ありがたいと思いつつ、ちょっと寂しさもある。
さて、第三作のプロットをいま考えている。プロットとは、青写真、予定表、なんでもいいが、「こういうものを書きますよ」というあらすじだ。
第三作では主人公とはるかはどうなるのか。各方面から「もっと知りたい!」と言われていた女性中堅外科医・佐藤玲はどんな人間なのか。新しいキャラは来るのか。またとんでもない患者さんが突然来るのか。
そんなことを考えていると、まるで自分が神様になったかのような気分になる。そう、少なくともこの世界ではすべての創造主がこの僕なのだ。
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