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「バス、鰻池、ストーム」 第52回 月刊中山祐次郎
皆様、お読みいただきいつもありがとうございます。今回の「月刊 中山祐次郎」は、南日本新聞(鹿児島県のローカル新聞)に掲載された私のエッセイを、許可を得て転載します。終わりにはエッセイ裏話を書いております。
エッセイ第一回「2浪、受験、鹿児島へ」はこちらから。
エッセイ第二回「合格発表、指宿、本田」はこちらから。
エッセイ第三回「草木、方言、ドイツ文学」はこちらから。
朝の文箱 (南日本新聞)より
20年前の4月、2年の浪人を経て20歳で鹿児島大学に入った僕は、まず「サークル」なるものに入り、苦しい浪人生活で台無しになった青春を取り戻そうと目論んでいた。そのためには友達を作らねばならないが、神奈川生まれ育ちの僕には鹿児島に友達はおろか知り合いすら一人もいない。そこで、まずは入学書類一式に案内が同封されていた「医学部医学科 新入生歓迎イベント」に参加することにした。
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