アメリカンポップの黄金期
偶然、YOUTUBEで発見したのがこの野外ライブ。1970年代に登場したアメリカの白人ロックグループ「シカゴ」と、ソウルミュージックの黒人グループ、「アース ウインド &ファイアー」が合体し、お互いのヒット曲を一緒に演奏している。表記を見ると2005年のライブ演奏みたいだ。多分メンバーの年齢は50歳代というところか?
彼らの曲がヒットチャートをばく進していた頃、僕は高校生〜大学生で、ラジオから流れてくる彼らのヒット曲を毎日のように浴びていた。とりわけ「シカゴ」の曲は好きで、ここでも演奏されている「いったい現実を把握している者はいるだろうか?」(←長いタイトルだ…)とか「サタディ・イン・ザ・パーク」は大のお気に入りだった。
「アース ウインド &ファイアー」は僕の印象では、もう少し遅く出てきたグループで80年代のディスコブームの中心にいたバンド、という印象。「セプテンバー」とかヒット曲を連発し、何度か来日してド派手なステージを展開してたと思う。
その後、どちらのグループも音楽シーンからはいなくなった印象だったが、このビデオを見ると、2000年代以降も彼らは活動を続けており、2005年のこのライブではなんと共演している!これには驚いた。確かに、どちらのグループもトランペットやサックスなどホーンセクションを抱えている点は共通してるけど、なんといっても白人ロックと黒人ソウルは水と油のような気がしていたからだ。それがここでは見事に混じり合い、お互いのヒット曲を熱演している。そしてそれが全く自由におおらかで、豊かな音を醸し出している。
周囲にいるファンの人たちも、思い思いに歌い、踊り、まるで都会のカーニヴァルのようだ。本当に久しぶりにアメリカンミュージックの黄金時代、その熱気を感じさせてくれた。
ここにはかつての健康で開放的なアメリカがあるーそう感じるライブ映像だった。
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