子連れ(0歳と3歳)家族4人ロサンゼルス旅行 出発編
一日目〜移動日〜
最寄りからバスで成田へ
成田への移動は、最寄りの駅からバスを利用。荷物としては、大きなキャリーケース1つ、手荷物3袋、そしてベビーカー2台という盛大な装備。子供がいると自然と荷物が増えるもの。例えば、おむつや離乳食・ミルクを10日分持っていくと、その量は想像以上。さらに4人分の衣服をパックすると、キャリーケース1つでは足りない。
長らくコロナの影響でバスは運休していたが、出発の1ヶ月前にサービスが再開され、これは大変ありがたかった。バスの移動時間は1〜2時間。車内は広く、非常に快適で、乗車率はわずか20%程度。どれくらい混むか分からないため、念のため赤ちゃんの席も確保していたが、結局必要はなかった。
赤ちゃんは移動中、短い間寝て、その後はとてもご機嫌で過ごしていた。一方、お兄ちゃんはタブレットで、しまじろうの映画を視聴。AmazonのKidsタブレットは移動中の子供のお供にぴったりだ。子供と楽しくお話しながら過ごしていると、あっという間に空港到着。ターミナルまで直行してくれるこのバスサービスは、非常に便利で、近所に直通バスの停留所がある方には、ぜひともおすすめしたい。
飛行機
チェックイン時、事前に予約していた32Kgのキャリーケースを預けようとしたが、直前で重量を計ると驚くことに約40Kgもあった。そのため、緊急に圧縮袋に入った衣服などを別のバッグに移動させた。ZipAirのポリシーによれば、手荷物は一人当たり7Kgまで許容されるが、驚いたことに、子供や赤ちゃんも一人分としてカウントされる。したがって、我が家の場合は7kg×4名=28kgと、手荷物として相当な量を持ち込むことができる。さらに、ベビーカーは重量カウントの対象外。到着後の移動も考慮して、ベビーカーは子供の数だけ持参することをおすすめします。
チェックインはすんなりと終わり、出国前の最後の食事は子供たちのリクエストでマクドナルドへ。私たち家族は月に約2回、マクドナルドを訪れるのが習慣になっている。マックのメニューを楽しんでいると、隣に座っていた外国人のおばあさんが、英語で「そのマクドナルド、どこで買えるの?」と尋ねてきた。彼女は私たちの食事が美味しそうだったようで、食べたくなったようだ。私は「まっすぐ進んで、右に曲がってください」と、この旅行で初めて英語を使って答えた。
食事を終え、次は手荷物検査へ。赤ちゃんがいると、中身を見せるだけで液体や離乳食を持ち込むことが許可され、とてもスムーズだった。搭乗ゲートへの途中、セブンイレブンがあったので、飛行機に乗る前に飲み物やお菓子を買い込んだ。子供たちは初めての空港体験で、始終ワクワクしている様子だった。
出国審査を終えた後、子供の遊び場に行く予定だったが、時間的に余裕がなく、すぐに搭乗口へと向かった。定刻の30分前にベビーカーの呼び出しを受けたので、手前までベビーカーを持っていった。子供連れということで、優先搭乗のサービスを受け、先頭で飛行機に乗り込んだ。
搭乗したのはB787。座席配置は3列×3で、私の家族は赤ちゃん、奥さん、3歳の息子と並び、通路を挟んで私が座った。事前にリクエストしていたチャイルドシートが赤ちゃんの席に既にセットされており、移動中に眠っていた赤ちゃんをそのままチャイルドシートに乗せたら、約3時間は静かにしていてくれた。チャイルドシート、本当に役立った!
飛行機が離陸し、子供たちは少し興奮。残念ながら、我々は窓側の席ではなかったので、外の景色を楽しむことはできなかった。午後2時半ごろの出発で、約10時間のフライトが始まった。飛び立ってから1〜2時間後、事前に注文していたうな丼の機内食が運ばれてきた。私たちよりも先に他の乗客に配られる前に、特別に子供たちの分が届けられたのは、気配りを感じた。しかし、さっきのマクドナルドの影響で、子供たちはほとんど食べることなく、私が2つのうな丼を頂いた。そのうな丼、うなぎがふっくらしており、2000円程度とは思えないほどのクオリティだった。次回、日本行きの便に乗る際も、ぜひ注文したいと思った。
子供は約7時間、タブレットの映像を見ており、その間ほとんど静かであった。3歳の子供にとっては長い時間と思われたが、意外と静かに過ごしていた。自分も小さいころ、集中して映像を楽しむことができたので、その能力を子供に受け継いだのかと感じることがある。しかし、最後の3時間は3歳の子は眠ってしまった。一方、赤ちゃんはずっと泣き続けていたので、トイレ休憩を挟みつつ、ミルクを与えて落ち着かせた。そんな状況を乗り越え、アメリカに到着した。
アメリカに
アメリカの天気は非常に悪く、84年ぶりにカリフォルニアにハリケーンが訪れるという異常事態であった。前回、アメリカに8ヶ月間留学した際、雨が降ることはほとんどなかったので、今回の天気には驚いた。晴天のカリフォルニアを期待していたため、少し失望したが、ハリケーンの影響で到着できない可能性もあったので、無事に着いたことに感謝した。成田空港に到着すると、3歳の子供はすぐに目を覚ました。日本時間では深夜12時であったが、子供の目ははっきりとしており、新しい場所への興奮が伺えた。入国ゲートに向かうため、みんなで移動したが、長い列には少し驚いた。その間に、事前に購入していた携帯SIMをアクティベートし、すぐに通信ができるようになった。入国審査ではどこ行くの、どこ泊まるの、とか聞かれる。大谷でしょとか言われて結構日本人来てそうな感じ。ターミナルから出るとザーザー振りの中大量のクラクションの音。日本時間だと深夜なので、頭ボットしつつ、ちょっと怖いな、となった。
レンタカー
旅行の際、私はHertzを利用してレンタカーを事前に予約していた。空港に到着した際、ターミナルからレンタカー会社までのシャトルバスのサービスがあるとの情報を得ていたので、直ぐに見つけられるだろうと自信を持っていた。しかしながら、ターミナル内に明示的な案内表示が見当たらず、少し戸惑った。携帯での情報検索を頼りにして、ようやくシャトルバスの待機場所を特定することができた。その場所は到着ターミナルからは少し離れており、歩いて移動した。
待機していると、特大の2台連結のシャトルバスが姿を現した。バス内は冷房が効きすぎており、体が冷えてしまうほどであったが、乗車後、約10分でHertzの営業所に到着した。私はGoldenメンバーとして事前に登録を済ませていたのだが、今回が初めての利用だったため、チェックインのためのカウンターへと向かった。次回からは、このカウンター手続きを省略し、直接車へとアクセスできるというシステムがあると教えてもらった。非常に便利で効率的だと感じた。
チェックインカウンターでは、特に混雑もなく、手続きもスムーズに行われた。免許証の翻訳フォームを提示した際、迅速に対応してもらい、車のキーを受け取ることができた。また、私が事前にリクエストしていた0歳用と3歳用のチャイルドシートも2台、キーとともに用意されていた。駐車場には多数の車が並んでいたが、指定された番号のもと、すぐに私のレンタカーを発見することができた。そして、この旅行で最も楽しみにしていたTeslaのModel Yに乗車開始。
Model Yはまさに夢のような車だった!私は普段、トヨタのVitzでの移動が多い。Vitzは決して狭くは感じないけど、Model Yのキャビンの広さと快適さには圧倒された。車の横幅が広く、特に天井がガラス製なので、後部座席からの眺めが最高だった。(残念ながら、3歳の息子は移動中ほとんどタブレットに夢中だったが。)
大きな液晶画面にはGoogleMapも表示されていて、運転のサポートもばっちり。以前、海外のレンタカーのナビが英語のみで戸惑うこともあったけど、このModel Yは言語設定を日本語にするだけで、すべてがスムーズに操作できて助かった。Hertzの駐車場からの発進時、初めは慣れない車の横幅に少し緊張したけど、カメラのおかげで安心して運転できた。それに、道路の車線が普段とは反対だったので、夫婦で「奥にいく、奥にいく」とリズミカルにリピートしながら笑顔で運転していた。
そして、Model Yのパワーには驚き!アクセルを踏むと、その加速はまるでジェットコースターのよう。特に高速道路での合流時、その力強さに感謝した。初日の目的地はLAXからアナハイムのホテル。子供は車の揺れに誘われてあっという間に眠りの世界へ。一方、初日からの大雨はちょっとした冒険気分を味わわせてくれて、6、7車線を100km以上での走行は新鮮な経験となった。ワクワクするような旅のスタート!
仮眠
チェックイン時間までまだ少し余裕があり、体が休息を求めていたので、アナハイム・ガーデンウォークの駐車場に車を停め、約2時間の仮眠をとることに決めた。この駐車場を選んだ理由は、フライト中に小さな子供と一緒だったため、本当の意味での深い眠りが取れず、さらに到着時間が日本の深夜に相当する時間だったため、体力的には限界を感じていたのだ。そんな状況で、しっかりと一度休憩をとることを夫婦で話し合っていたのだ。
安全を最優先に考え、駐車して仮眠を取る場所としてはどこが良いかと事前リサーチしたところ、アナハイム・ガーデンウォークが立体駐車場であり、常時訪れる人たちで賑わっており、安全性も高そうだという情報を得た。現地に到着してみると、その情報は正確で、とても清潔で安心感のあるショッピングモールの駐車場だった。そこで静かに2時間ほど休息をとることができた。ちなみに、起きてすぐにとなりの車から大学生っぽい男性が近づいてきて、ドキッとしてが、Do you have a light?というような謎の質問をしてきて、Noと答えると去っていた。車いじりをしていた感じだったが、ちょっとこわかった。多少英語わかってよかった。
休憩を終え、腹ペコになった私たちは、そのショッピングモールに併設されている「チーズケーキファクトリー」へ向かった。実は、留学時代に何度か現地の友人たちと共にこのレストランを訪れたことがあり、その美味しさが忘れられなかったのだ。子供もすっかり目を覚まし、家族揃ってパスタとサラダを注文。その日の疲れを忘れさせるような、深い味わいの料理に舌鼓を打った。
ホテル
ロサンゼルスの初日、私たち家族が選んだのは「Element Anaheim Resort Convention Center」という素敵なホテルだった。キッチン完備の2部屋続きのゆったりとしたスペースに、広々としたベッドが備わっていて、まさに家族旅行にぴったりの環境がそこには広がっていた。全体的にカジュアルな雰囲気のホテルで、私たちと同じように家族連れのお客さんが多く、賑やかで温かな雰囲気が感じられた。
受付で、ルームキーは何個必要なのかと聞かれたのがよく分からず答えに窮していると、ちゃんとしてよね、というようなフロントの対応だった。その人だけが唯一この旅で接客が良くない人だった。基本みんなフレンドリーなので。
ホテルの部屋に到着するなり、荷物を降ろして一息ついた後、私たちはすぐにシャワーへと駆け込んだ。バスタブが無かったので、日本から持参した小さなビニールプールを準備し、それにお湯を張って子どもと一緒に入浴した。特に赤ちゃんはお湯でのんびりとした時間が必要だったので、このビニールプールは本当に役立った。これからの家族旅行の必須アイテムになりそう。シャワーの後は、一日の疲れが出て、家族みんながぐっすりと眠りについた。ロサンゼルス旅行のスタートを切る、そんな一日目の夜が静かに幕を閉じた。
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