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ロゴを紋章学的にリデザインして分かった事

『デザイン』の力って、どう自習すればよいのか?
と思った事ありませんか?

今日もありがとうございます。
新しい選択肢を創り出す!発明デザイナーの今井雄仁です!

 私は、高校生の時にそう思っていました。
2003年くらいでしょうか。

結論からお伝えします。

体系化されているものを学ぶ価値は『ある』

立体。平面。空間デザインなど、いろいろありますが、
根本的なデザインの力を高めるのに、どうしたらよいか?
というか、かっこよいものを作るにはどうしたらよいか?

体験談

高校生だった私は、
ただ、想ったものを作っているだけでは、
効率が悪いような気がしていたのです。

2003年頃、ニュージーランドの高校に留学していて
デザインの授業で、初めての自分ロゴマークを作ったのですが、

[記事:初めての『自分ロゴ』作ってみる?]

なんだか、子どもっぽいような気がして

「なにか、もっとかっこよくするための法則のようなものがあるはずだ」
と漠然と想っていたのです。

そこで、自習・自作することにしました。

ロゴで一番かっこよいのは何か?
その時思いついたのが『紋章』でした

ヨーロッパや日本には紋章の歴史があり、
時間をかけて体系化されてきているので、そこに、
かっこよさの秘訣があるのではないかと。

そのころ、私が理解できた要件は
簡単にまとめると下記です

・遠くからでも本人の識別可能にすることが本来の目的
・メインの紋章は盾で、その周りに、意味を強めるモチーフを配置
・配色は、5色+金銀+毛皮模様(時代や場所にとってかわる)
・白黒の場合は色をテクスチャーに置き換える。
・下部に、モットーを配置する事が多い
・それぞれのモチーフ、兜、マント、動物、色、柄、向き
などに意味があるため、うかつには使えない。

紋章学の情報から

その条件に合うように作られたヨーロッパの歴史的な紋章は
権威性や格上な雰囲気を感じさせるものでした。

しかし、調べれば調べるほど、うかつに使えない物ばかりで
まじめに正統につくるのは困難だなと感じました。
(王族しか使えない向きや、なんだかんだのルールがある)

しかし、ここであきらめたらもったいない!

という事で出来たのがこちらです。
(高校生の時のものを公開するのは恥ずかしいですが、、。)

ドット絵で書いています。

結果的にやってみてわかった事は、

・ルールに則って作ると、ある程度
見た目の印象が底上げされる。

・ルールには、その背景に歴史や意味があり、
表面上だけを真似しても、見た目だけになってしまい、
より深い意味での魅力にはならないかもしれない。

・しかし、やってみたからこそわかるルールや、意味、
そして、文化的背景や、考え方の大切さがわかりました。

その後、私は、せっかく日本の文化背景があるのだから、
日本人であるからこそできる事は何か?とか
表面的な見た目だけでなく、
他国の文化的背景や考え方について
考えるきっかけの一つにもなったのです。


最初のロゴと比べると、、。

最初のロゴ(ハンコにしたもの)
紋章を参考にしたもの

ポップ?なのが、まじめっぽくなっています。

結論

・体系化されているものを学ぶ価値は『ある』

・表面だけでなく、その奥にある考え方や文化背景も大事!

ということです。
なにか興味上がったらやってみると良いと思います。
上手くできなくても、実体験からの学びは自分にとって大切な経験になりますね。

⭐️今日もお読みいただきありがとうございます⭐️
⭐️⭐️コメントいただけましたら嬉しいです⭐️⭐️

目次へ行く!⇒

追伸

その後、紋章は作っていないのですが、
最近、モットーをデザインに取り入れるとかやっていたので、
やっぱり影響は受けていますね。

[記事:自社ロゴで遊んで創ってみる!]より
2023年版の角犬ロゴ
[記事:我 地球と共に在り]より
モットーを書くとか、今も影響されてますね

ご紹介されました!

https://note.com/kisha_koku/n/nafefb12d9639?nt=_4251392

きしゃこく先生さま。ありがとうございます!


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今井 雄仁@発明デザイナー
私は、子どもたちの学びや気付きが世界を豊かにすると考えており、クレジットカード等を持たない方でも読めるように基本的に無料での記事公開をしております。また、発明デザイン研究所はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)への寄付を毎月行い、難民の子どもたちの教育機会を支援しています。

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