【視察】目的地になるレストランに変えて業績UP!/ジールクルージング@東京(中編)
今回お伺いしたジールクルージングさんには素敵なレストラン「キャプテンズワーフ」が併設してあります。クルーザーの試乗後に美味しいランチをいただきました。
ちなみに、開業当時の方向性と今とではガラリと変えられたようで、変えた後に一気に業績が上がったとのことです。
そのあたりを書いていきたいと思います!
東京湾ウォーターフロントとしての特区
そもそもなぜ、川沿いにバースを設置して、そのすぐ後ろの施設レストランができるのでしょうか?
社長さんにお聞きしたところ、このエリア一体は、元々東京都がウォーターフロントとして開発するために、河川沿いの地権者が申請し認められた場合は、河川側を占有利用することができるルールがあるようです。
今回のレストランと係留バースは、ビルのオーナーさんと一緒に利用申請をあげ許可をもらった上でレストランとバースの運営されているようでした。
周りを見渡すとまだまだ開発余地があり、地権者次第でクルーザーが横付けできるようなバースは作ることができるそうです。
うーん、やはり、より良い使い方ができるように、その方向性を提示してもらった上でルールが整備されているのは本当に羨ましいですね。
ターゲットを変えて業績UP
料理のお写真も載せますが、どれも本当に美味しく、そして一つ一つがしっかりとボリュームがあり大変満足出来ました。
この日は平日でしたが、近くのタワマンに住んでいるような方々で賑わっていました。
元々は、カジュアルなレストランを念頭に内装や料理を作り展開していたようでしたが、場所としてはそこまでアクセスがいいわけではなく途中から、内容を一新し、「わざわざ食べに来たくなるようなメニューと価格帯」に変更されたそうです。
よって、回転率高く回す運用から、質の高い価値のあるものをしっかりとした単価で設定し、それを目指して食べに来てくれる方にターゲットを絞ったところ、
逆に周辺のある程度所得が高い住人やちょっと贅沢なランチを食べたい層などにヒットして一気に業績が上がったとのことです。
まとめ:供給制約社会では単価を上げて絞ることが大事
ターゲットと内容を高品質・高単価に引き上げたことによる効果としてもう一つは「働く人が疲弊しないこと」にも繋がっているようです。
低い単価だと結局時給も低くなり、バイトを募集してもすぐに集まらない、集まったとしても、労働環境が悪いのですぐ辞めてしまう負のスパイラルでですが、
しっかりとお客様からお金をいただくことで、給料も挙げられ、高単価でお客様の数を絞ることで、労務環境も改善する点は改めてこれから何をやるにも大事な視点だと思いました。
今回のレストランのように、供給する側のリソースが限られている中で、持続可能性を考えた時に多く安くは絶対に悪であり、高単価・高品質・適正な規模(絞ること)で運営していくことの必要性は正に、いつもVoicyで木下さんが言っている「供給制約を考えた経営」の実践例だなと感じました。
ぜひ、まだ聞いてない方はVoicyおすすめですよぉ〜
地元で事業をやる時もこの視点は大切にしたいと思います。
次回は、夢の島マリーナの視察内容を書きたいと思います〜。