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【まちづくり視察③】民間主導でまずは地域を耕す「なぜ、街中に菜園?」
今回東京視察の目的は、「地元の駅前にどのような場をつくれば、中長期的にエリアが豊かになるのか、その積み重ね方」を知るためでした。
もちろん、他の場所でやっていることがそのまま適用できるはずもないですが、なぜ、そのプロセスを行うのか、それによって、関わる人に何が芽生え、何が生まれていくのか、その部分の兆しを知りたく訪れた。
全体を通して感じたことは「主体性の育成」である。
誰もがやらされ感ではなく、それぞれが主体的になれる環境づくり、主体的な人が居心地の良い場づくりをいかに仕込み、維持するか。場を作る側に求められる大事な視点である。
下記の回は下記に。
さて、今回は、あの下北駅付近の緑化エリアについてです。
学生や社会人の時に下北に来た依頼で、車で行くとそこは今まで想像していたものとは違う、光の加減も加わって、なんだかユートピア的な、「ん?なぜ自然環境、畑がこんなところにあるの?なんでなんかヨガしてる人もいるし」とびっくりしました。
シモキタ園藝部の活動
下北の線路を埋めた上部分に広がるグリーンベルトが今回の視察場所です。
そのフィールドを耕し活動しているのがシモキタ園藝部さん。
今回は、代表から直接レクチャーをいただく機会をえました。
シモキタ園藝部は、世田谷区の北沢・代沢・代田地域を主なフィールドに、
まちの植物を守り育てていくことを目的として2020年に発足した一般社団法人ボランタリーでないことが大事
小田急線線路跡地の再開発により生まれた、約1.7kmに及ぶシモキタ線路街。すぐそばにある緑が、日々の生活に喜びを与えられるよう、成長を見守り、手を入れ、丁寧に育んでいきます。
細かい経緯や活動内容はぜひHPを見てほしいですが、とにかく、街中で気持ちの良い空間が広がっており、そこで養蜂されてたり、畑でハーブ摘みができたり、年間を通じて様々な自然との関わりが体験できるよう、
自然と人と共生とそこにコミュニケーションや関わり白が生まれるような仕掛けを意図的に作り、それを季節とともに迎え、耕し、タネを植え。
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内発的動機に基づいたコミュニティ
ここに集う人は最初から、誰かに依頼して、依頼があって受けている人の集まりではない。
参加した人の活動やこの活動の想いに自ら共感しジョインした人たちの集まりだ。
HPにも、実際に活動されている人のバックグラウンドは多岐に渡ることが見え、それぞれがそれぞれの動機に基づいて参画している。誰も受け身ではないコミュニティ。ここがめちゃくちゃ大事。
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上記以外にもどのようなコミュニティで成り立ちなのかを記載し、要件定義が行われているが、基本は活動に共感した人の輪から次の参画者が決まっているようだ。
それぞれが、受け身でなく、自分ならではの思いを持って集っているからこそ、アンコントローラブルでかつ、共有の資源である畑や緑を守り続けているからこそ、自分だけのものではない、皆のものに対して時間や労力を投資できているんだと感じた。
学び
今回、地方だからこそ街中に緑が少なくなってしまっている現状を感じた一方で、共有資源である自然を育む活動を主体的に行う過程を参画方法をグラデーションで用意し、多くの主体的な人が参加できる余地を設計して、それを作り続けているところに、循環社会の基礎をどう作るかのヒントを得られた気がする。
自分のプロジェクトを通じて色々と試していきたいと思います!
それでは今日も頑張って参りましょう!