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我が家には、 子どもに嬉しいルールがあった。 誕生日には本人の食べたいものを 何でもリクエストしていいよ、というもの。 いつも年功序列という言葉を 巧みに使って献立を支配している兄と姉が、 末っ子である私のリクエストを 受け入れてくれる日であり、 いつも冷凍食品という武器を 巧みに使って献立を成立させている母が、 面倒くさい私のリクエストに 手間をかけて応えてくれる日である。 私は、このルールが施行される 自分の誕生日が大好きだった。 そして毎年、 我が家の食卓