BUKATSUDO講座「企画メシ2019」にまつわるnoteのまとめです。
自分の周りで起きた出来事が カセットテープのA面だとしたら、 その裏では、自分の知らないB面の物語が 密かに巻き起こっていたかもしれない。 ノンフィクションでもなく、フィクションでもない。 半分ほんとで、半分妄想。 これはそんなハンフィクションのお話。
私は、自堕落な人間だ。 というかなんというか、継続力に欠けている。 よし、明日から毎日10分英語を勉強しよう。 よし、明日から毎日10分腹筋をしよう。 毎年元日に大志を抱いては とにかく三日と続かない。 そもそも「明日から」とか言ってる時点で 続かないことは明白だ。 面倒くさがりで、この上なく自分に甘い、 意志薄弱な人間である。 そんな私が2020年、 自分の選択によって 毎日続けてきたことがある。 「白湯」だ。 私は、毎朝白湯を飲むことにした。 2020年
今日は、朝から頭がめちゃくちゃ痛かった。 雨だったからだろう。 低気圧が襲うこの頭痛。 なんなんですかね本当に。 ただでさえ休み明けで 体がぼうっとしているのに、 頭は痛いし、体はだるいしで、 私のやる気はゼロどころか マイナスになっていた。 出社しただけで偉い。 めちゃくちゃ褒めたい。 てな具合でこのマイナスな気持ちを どうにか無理やり鼓舞しつつ、 午前中を乗り切ってお昼休憩へ。 乗り切ったというか 全然どうしようもなかったので 全然切り良くないタイミングで
ここ最近、 毎朝、海苔トーストを食べている。 朝起きて、白湯を飲んで、 ぼけーっとし終えて なんとなく目が覚めてくる7時すぎ。 食パンをトースターにぶち込んで、 およそ5分後、 カリカリめに焼きあがったトーストに マーガリンを塗りたくる。 塩をひとつまみ、 ぱらぱらとふりかけ、 最後に海苔をちぎってのせる。 海苔を、ちぎって、のせる。 海苔を、ちぎって。 ここがポイントで。 この、海苔を、ちぎる、 という行為が、 なんかすごい楽しいのである。 目が覚めてきたば
ある日の午後8時。 仕事も終わり、夜ごはんを食べ、 だらだら漫画タイムを満喫し、 そろそろお風呂に入ろうと席をたった。 履いていたずぼんを脱ぎ、 上のトレーナーは着たまま、 下半身パンツ一枚で部屋を出た。 ら、 お風呂場に向かう途中、 台所のシンクにたまる 夜ごはんの洗い物が目についてしまった。 あー、まだ洗ってなかった。 お風呂あがりに洗うのはいやだなあ、、 洗っとくか。。 私は、下半身パンツ一枚の姿のまま、 お皿洗いをはじめた。 そしたら、である。 お皿洗い
全身がこり固まっている。 土日はろくに家を出ず、 今日もリモートワークでずっと座っていた。 体が、かちこちだ。 体が、叫んでいる。 体が、踊りたいと、叫んでいる。 私は、踊りたい。 思いっきり、踊りたい。 よし、うちで踊ろう。 なんともナチュラルに 星野源が舞い降りてきた。 私は鏡の前に立ち、曲を流す。 マルマルモリモリ♪ ダンスをやっていたわけでもない私が、 記憶だけで踊れる唯一の曲。 マルマルモリモリ。 これなら踊れると思って、 曲を流してみたが、
ビールをおいしいと思うようになった とか、 終電なくなっても無理せずタクシーで帰る とか。 大人になったな〜とおもう瞬間って たくさんある。 そしてその感情への気づきは、 本当にふいに、突然にやってくる。 それは先日、 歯を磨いているときだった。 シャカシャカ、ゴシゴシ、 シャカシャカ、ゴシゴシ、 ジャーーー、ぐしゅぐしゅ、ぺっ、 ふきふき、、、 あれ、わたし、いつからこんなに 歯みがき苦痛じゃなくなった? 子どもの時はあんなに嫌いだったのに。 …。 …
夜襲だ。 土曜の夜に高確率でやってくる。 空腹の夜襲だ。 サタデーナイトという甘美な響きに 脳も胃も踊り出しちゃってるのだろうか。 なかなか眠くならない。 そして何か食べたい。 食べ応えのある何かを。 何か、というか、 カップ焼きそばを。 ソースの香り高きパサパサの麺を 勢いよくすすり、口いっぱいに頬張りたい。 こんな時間に食べない方がいいのは、 十分わかっている。 きっと我慢した方がいい。 いや… でも… ぬぅ… よし…。 私は、 この空腹の夜襲
今から、もちにカビが生えた話をします。 それ以上のことは何も起こらないし、 それ以下のことも起こりません。 さて、お正月といえばもちであり、 もちといえば丸もちである。 実家から送られてきたたくさんの丸もちを うっかり燃やしながらも毎朝食べていた私。 今朝も相変わらずもちを焼き、そして食べた。 もちろん、しっかり、ぜったいに、 魚焼きグリルから目は離さなかった。 ちなみにもちが燃えた話はこちらから読めます (が、読まなくても全く問題ないです) https://note
今から、もちが燃えた話をします。 それ以上のことは何も起こらないし、 それ以下のことも起こりません。 さて、お正月といえばもちであり、 もちといえば丸もちである。 年末に実家からたくさんの丸もちが届いた。 なんてありがたい。 元旦、意気揚々ともちを2個取り出し、 魚焼きグリルに突っ込んだ。 えっと、何分ほど焼けば良いんだっけ… 去年のお正月に身についたはずの もち焼きスキルは 今年も綺麗にリセットされたため、 じいっ…と魚焼きグリルの小窓をのぞく。 いっぷん、
※これは「知らない古書店が閉店しました。」を別視点から描いた”B面の物語”です。 A面の物語はコチラから。 ---------------------------------------------- 就職して最初の研修は、テレアポ100件だった。 「いま忙しいから」 「二度と電話してくるな」 ほとんどがそんな反応だった。 正直、笑っちゃうくらい辛かった。 早押しクイズならぬ、早切りデンワ。最速は、0.5秒もなかったと思う。「お忙しいところし...」で営業電話を察知
---------------------------------------------- ※これは「いつもの店のいつもの席で。」を別視点から描いた”B面の物語”です。A面の物語はコチラから。 ---------------------------------------------- 匂う。 すごく、匂う。 最近、夫の様子が、おかしい。 いつも定時になると「今から帰ります」と 律儀に連絡をくれる夫が、 ここのところ決まって毎週火曜日だけ、 帰りが遅い。 怪
我が家には、 子どもに嬉しいルールがあった。 誕生日には本人の食べたいものを 何でもリクエストしていいよ、というもの。 いつも年功序列という言葉を 巧みに使って献立を支配している兄と姉が、 末っ子である私のリクエストを 受け入れてくれる日であり、 いつも冷凍食品という武器を 巧みに使って献立を成立させている母が、 面倒くさい私のリクエストに 手間をかけて応えてくれる日である。 私は、このルールが施行される 自分の誕生日が大好きだった。 そして毎年、 我が家の食卓
仕事がうまく出来なかったり、 思ったことが言えなかったり。 そんな自分にイラっとして、 自信がなくなりそうな、 しょんぼりした夜。 私は爪を、 ピンクに塗る。 薬局で購入した300円くらいの ショッキングピンクのマニキュアを 左の小指から、丁寧に塗っていく。 さっきまで なんの変哲も無い、 つまらない肌色の爪たちが、 ビビッドなピンク色に染まっていく。 ただそれだけのことなに。 私はその間、 心地いい高揚感で満たされる。 マニキュアが乾き、 ピンクな爪が完成したと
昨日の夜の話。 連休前夜。 淡々と仕事を終え、 飲みに行った。 翌日のことは何も気にせず、 好きなものを好きなだけ飲み、 いい気分で終電に乗った。 最寄駅に着いた私は、 なんとなく、 なーんとなく。 いつもと違う道から帰ってみよう、 そう思った。 小さいスナックやキャバクラ、 パチンコ店が並ぶその通りは、 連休前夜にもかかわらず どこか賑わいに欠けていた。 まあ、こんな住宅街に ネオンなんて似合わないよなあ。 などと思いながら ポテポテ歩いていた。 ところで
金曜日の夜は、 仕事終わり、 うっかり本屋なんかに寄っちゃうと 雑誌を爆買いしたくなる。 ファッション誌に、ビジネス誌、 カルチャーに料理誌までまで、 なんでもかんでも手にとって、 あれもこれもお持ち帰りしたくなる。 そんな衝動に駆られがちだ。 夜更かしして雑誌を読む幸福、 これから広がる 土日という自分時間への、準備体操。 想像するだけでワクワクして、 1週間の疲れから切り離される。 にしても今月のPOPEYE、 むちゃくちゃ良いなあ。 #エッセイ