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某焼きそばカップヌードルでの天然な出来事

「グゥゥウ」 
午後4時、私のお腹が鳴った。
そんなお腹を程よく満たしてくれる某焼きそばカップヌードルが家にあるではないか。気づいた私は鼻歌が止まらなくなる。

私はすぐに電気ケトルに水を入れ、お湯を沸かそうとする。お湯が沸く間にソースを取り出したり飲み物を準備をするのが、私流の作り方なのだ。歌いながら小腹を満たす準備を進める…至福の時間だ。

私はカップヌードルの蓋を開け、ソースなどを取り出した。

「ポタポタ」

最後の一滴までソースを無駄にしない精神で、袋からしぼりとった。

「これこれ、この食欲を刺激するような濃厚な香りはたまらん!」と思いながら私は熱唱している。

「カチッ」
お湯が湧いた合図と同時に、事件が発覚した。
後にかけるはずのソースが、何者かによって使われてしまっているのだ!これは大事件だ。お湯は入れた後捨てるのだからソースも無いに等しい。

もう犯人はお分かりだろう。そう、歌うことに夢中で無意識にソースを注いでいた私だ!

ここからさらに私のやらかしは止まらない。

私は頭をフル回転させて瞬時に理解した。今、ソースがここにある状態は非常にまずいということを。

私は焦り、あろうことかカップをひっくり返してソースを出そうとした。

「パラパラ」

なんと!出てきたのはソースではなく、豚肉やキャベツなどのかやくだった。私はとてつもなくショックを受けた。その豚肉がすごく大好物だったからだ。しかし、それらは全てシンクの中に落ちてしまった。

「自分はカップラーメン一つまともに作れないの
か…」

うまくカップヌードルを作れなかったショックよりも、自分の残念さに私は嘆いた。そんな悲しみを払拭するために歌で気を紛らわせながら、私はとりあえずお湯を注いでみた。

ここでまた残念ポイントが加算されることになる。

なんとお湯が必要量の半分くらいしかなかったのだ!もうこんなミスどうでもよくなるくらいやらかした後だったので、私はダメージを全く感じなかった。

再度お湯を沸かすのも面倒なので、これで作ってみることにした。
ここで状況を整理しよう。私の手元には何が残っているかを。

ちょっとお湯でふやけただけの麺だ。私の焼きそばにはソースも具材も何一つない。これはもう焼きそばとは呼べないだろう。

今日はこれで小腹を満たすことにした。

「いただきます…」

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焼きそばのカップヌードルって他のカップヌードルよりも工程が多くてミスりやすいですよね笑

著:yu-jin






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