Scrapbox利用で体感したネットワーク型情報整理のメリット
こんにちは峯です。
今年に入ってから社内の知見共有ツールとしてScrapboxが試験的に導入されました。
Scrapboxが導入に至った理由は、これまで使っていた階層型ツールに集まった情報を活用できていないという課題があったためです。
今回この記事では、チームで利用する知見共有ツールとして、階層型ツールからネットワーク型ツールへ移行して感じた事を書いていきたいと思います。
階層型ツール
階層型とは、情報を上から下に見ていき、親子関係を持って整理される特徴があります。(ツリー構造と表現される)
関連性を持って、ドキュメントを管理することができるので、どこにどのような情報があるのか想像しやすい管理方法だと思います。
情報を探すときには、目的のキーワードを頼りに、ディレクトリの奥深くへ潜っていくことによって目的のドキュメントにたどり着つことができます。
階層型ツールで生まれた課題
階層型は、個人利用が想定された環境下ではよくある整理法だと思います。
ディレクトリの構造・ルールが頭に入った状態で利用すれば、かなり活用しやすいのではないでしょうか。
自身のルールに則って運用することに関しては、大変使いやすいと感じています。
しかし、複数人、しかも人が入れ替わったりするような環境では、徐々に課題が生まれてきます。
たとえば、同じような名前の別名フォルダが生成されていたり、人によって階層分類に差が生まれたり。
新たに生まれたカテゴリの保存場所に困ったり...
このように、他人が作ったルールの中から、目的の情報にアクセスすることがだんだん難しくなります。
つまり、ツールを利用する人数分だけルールが増えていってしまうので、ドキュメントが増えても、限られた特定の情報しか活用されなくなってしまいがちです。
ネットワーク型ツール
これからさらにメンバーが増えたり、リモートワークが定着化したこれからの体制に適応させようということで、社内の精鋭メンバーがScrapboxの導入を進めてくれました!
今回導入に至るまで、Scrapboxは利用したことがなかったのですが、しっかり活用していくことで徐々に慣れていき、気がつけばこれまで以上に情報発信のハードルが下がっていると感じています。
Scrapboxの特徴は、ネットワーク型のツールで、ドキュメント同士がドキュメント内に含む任意のキーワードによって関連性を持ちます。
階層型とネットワーク型についてさらに詳しく知りたい方へ参考記事を貼っておきます。ぜひこちらをご覧ください。
つまり、たくさんの情報があるなら、ネットワーク型情報整理しようということです。
身近な莫大な情報からお目当ての情報にアクセスする手段として、ネット検索があります。
ネットで検索するとき、階層構造で探さないですよね?
情報が溢れる状況下では、ネット検索のようにキーワードから関連する情報にアクセスするネットワーク型が最適だということです。
Scrapboxを使った体験として、辿り着いた一つのドキュメントから、関連するキーワードを含んだ別のドキュメントがリンクされており、次から次へとドキュメントを遷移していく体験は新鮮です。
Scrapbox活用術
私が感じる、Scrapboxの最も使いやすいポイントが、その使い始め易さです!
階層型では、まずどこに保存するかを考えなくてはなりません。Scrapboxはその必要がありません。
思い立ったらまず新規ページを開いて書き始めるだけです!
ガーッっと書いたらタグを付けたり、ドキュメント内のキーワードにリンク付与して完成です!
マークダウンで書けないのかぁ...という最初の使いづらさは感じましたが、慣れます。笑
まとめ
変化に慣れるのに色々苦労しましたが、恩恵を感じるためには、とにかく使うことが大切です。今では気軽にどんどんページを作っていけるようになりました。
テーマのカスタマイズなど、自由度も高いのでその辺りはかなりハマっていじってしまいました。笑(やり始めると終わらない...トホホ)
Scrapboxはどんな情報も同じ箱の中に存在しているので、カテゴリや分類など気にすることなく書き始めることができます。
最初はどうしても情報量が少ないと思いますが、社内で一斉に使い始めればすぐにデータ量は増えますし、すぐに効果が発揮されると思います!
さいごに!Scrapbox導入チームの皆さん。ありがとうございます!お疲れ様でした。これからもしっかり使っていきます!笑
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