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『笑い』と『ファッション』は人間に与えられた特権

この2ヶ月ほど『不要不急』という聞き慣れない言葉が飛び交い続け、改めて緊急事態には何が必要で何が不要なのかを考える機会になった。

もちろん、お笑いなどのエンタメ分野は不要不急の代名詞的として言われる。
楽しめる余裕があってこそ成立することなので、それは当然。

そして、もう1つ思ったのが、いわゆるアパレル。
外出自粛を余儀なくされた時点で、新しく服や靴を買うことに疑問は出てくる。

どうせ着ないし…どうせ履かないし…
もっと言えば、今は服を買うより米を買うべきだという切実な気持ちにもなりうる。

服だってたくさん買えば、贅沢品であることに変わりはない。
衣・食・住とは言われるが、食と住には絶対勝てない。

私は男のわりには服や靴をよく買うほうなので、服や靴を買う行為は、どこまでいっても娯楽の範疇であることを余計に突きつけられた。

しかし、例えそうであっても…
笑いもファッションも人生を豊かにしてくれることは間違いない。

無駄なことの中に文化は生まれ、無駄なことの中に人生の楽しみも詰まっている。

笑いとファッション。
こんな前代未聞の時期を経ても、その両方を大切に生きていこうと私は決めている。

この2つの意味合いを深く考えてみた結果、笑いとファッションは非常に酷似しているという真実を導き出しました。

「おもしろい」と「オシャレ」
どちらも好みと言えば好みだし、数値で測れるものでもない。

だが、未来永劫存在し続ける2つであり、確実に今後の人生を豊かにしてくれるものが
『笑い』と『ファッション』

私から言わすと、この2つが人生を楽しむための二大巨頭。
そして、その二大巨頭には驚くほどの共通項がありました。

順を追って説明していきますが…

まず、オシャレは人のためにするのか?
自分のためにするのか?
ファッションには、そんな2通りの考え方がある。

人に見られることに重点を置き、会う相手やTPOに合わせてファッションを楽しむのか?
それとも
人の目は関係なく、自分の好きな服や靴、自分のテンションが上がるアイテムを優先して着用して楽しむのか?

とにかく、異性からモテたい。
女の子が好きそうな服装を心がける男性や
男ウケするファッションで全身を固める女性は一定数存在している。
しかし、そういう人をオシャレと呼んでもいいのだろうか?

本当の正解は分からないし、正解など存在しないのかもしれないが、私の個人的な意見…

あくまで持論だが真のオシャレは人の目を気にしない人である。
相手に良く見られたいと思って服装を選ぶ人を私はオシャレだと思わない。なぜなら、本当に好きならば、本当に自信があれば人の目は気にならない。関係ない。

人の目線に立ってしまうことは、突きつめて好きなことに没頭しているように見えない。

これは笑いにおける志にも似ている。

お客さんのウケを狙いに行くのか?
自分が面白いと思ったものを表現するのか?

芸人さんと飲みに行っても、この手の話題は多い。

「圧倒的に客ウケさえすれば、それが正解」
その道を信じて貫き続ける芸人もいれば
「ただただ自分が面白いと思うことを表現する」
自分の感性やセンスに重きを置く芸人もいる。

これも先ほどと同じく、完全に個人的な見解だが、実はお笑いでも同じように私は思ってしまう。

「客ウケ客ウケ」と言っている芸人さんは、「あなた自身は何を面白いと思っているのか?」と疑問が湧いてくる。

自分が本当に面白いと思ったことをステージで表現した結果、お客さんが笑っている。
これが真の正解だと私は思っている。

ファッションも同じ。
自分の好きな服装をして楽しんだ結果、人から「オシャレだね」と評価される。
これが本物のオシャレだと私は思う。

決して人の目を気にしないことが素晴らしいのではなく、清潔感やTPOも自然に兼ね備えたものだからこそ、「オシャレだね」と総合的に評価をされる。

本当に好きなものを選びつつ、自然と相手への気遣いもできていることが真のオシャレ。

それは笑いも同じ。

ただの自己満足ならダメなのだ。
自分は面白いと思っているけど、客は笑っていない。当然、それは笑いにおいて不正解。

自分は好きなものを着て、こだわって服装を選んでいる。でも、人からはダサいと思われる。それもオシャレではない。

人からの評価を過度に気にせず、自分のセンスを貫けば受け入れられる絶妙なバランス。

入り口は自分の感性を信じて、好きなものを突きつめる姿勢。

本当に面白い人は無人島でもネタを考えるし

本当にオシャレな人は無人島でも服装にこだわります。

そして、笑いとファッションの共通項として次に挙げられるのが『年相応』の話。

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