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社会科は暗記教科?=何が分かれば社会科ができたと言えるのか

小学校の教科で一番教師が嫌がるのが社会科とも言われています。
なぜなら、
何を教えれば良いか?
何が分かれば良いのか?
はっきりしないと思われるからです。

実ははっきりしていて、
分かれば良いことの一つは、
社会の見方を教えて、法則を理解することです。


三年生の社会科の初めは、
自分の住んでいる市の様子の学習です。
この学習で、子どもたちは、
何を学べば良いのでしょうか?


よくある単元末のテストでは
何線が通っているとか
どんな野菜が作られているとか
川の名前とか
公共施設の名前とか
周りの市の名前とか
そういうのを答えさせます。

それもちょっとはあって良いですが、それが一番大事ではありません。

そういうテストをして成績をつけるので、子どもは暗記するのが社会科だと勘違いします。
(私もしているのでよくないです。)


この単元で子供に身につけさせたい法則は、

住んでいる市は、場所によって違いがある。

という法則です。
大人には当たり前のことですが、
子どもには、新鮮なことです。

しかし、この言葉だけ言えたところで、
その本当の意味は、理解していません。


なので、次のように続けて言えるようにならないといけません。

例えば、
土地の高さで言うと北が高くて南が低いです。
交通で言うと、南北と東西に電車が走っていて、隅の方には走っていません。
土地の使い方で言うと、ほとんど住宅だけど、駅の周りに店が多いです。
(続く)


この法則は、
広がり方という見方で考えています。
どこに何が多いかってことです。

場所によって違うという法則

広がり方という見方を学んだ子どもは
じゃあ、他の市はどうかな?
と考えて応用できます。

じゃあ県はどうかな?
と考えて応用できます。
こうして四年生の学習につながります。

つまり、算数が積み重ねなように
社会科も積み重ねなのです。


ここに書いたのは、社会科の基本的な考え方です。

じゃあ、どう教えるの?
となるとそれはまた別個に考えないといけません。

ただ、これを知らないと
講義型の暗記社会になったり
活動中心の調べて終わり社会になります。


あとは、この後、
学んだことから
自分はどうしたい?
自分はどう考える?
というのも大事です。

法則、見方という答えのあるものから
自分で判断する答えのない学習です。

例えば、
自分達の市の一番良いところをアピールしよう!
とかがこの部分です。

この二つも混ぜないで考えていきたいです。

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