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社会科は暗記教科?=何が分かれば社会科ができたと言えるのか
小学校の教科で一番教師が嫌がるのが社会科とも言われています。
なぜなら、
何を教えれば良いか?
何が分かれば良いのか?
はっきりしないと思われるからです。
実ははっきりしていて、
分かれば良いことの一つは、
社会の見方を教えて、法則を理解することです。
1
三年生の社会科の初めは、
自分の住んでいる市の様子の学習です。
この学習で、子どもたちは、
何を学べば良いのでしょうか?
2
よくある単元末のテストでは
何線が通っているとか
どんな野菜が作られているとか
川の名前とか
公共施設の名前とか
周りの市の名前とか
そういうのを答えさせます。
それもちょっとはあって良いですが、それが一番大事ではありません。
そういうテストをして成績をつけるので、子どもは暗記するのが社会科だと勘違いします。
(私もしているのでよくないです。)
3
この単元で子供に身につけさせたい法則は、
住んでいる市は、場所によって違いがある。
という法則です。
大人には当たり前のことですが、
子どもには、新鮮なことです。
しかし、この言葉だけ言えたところで、
その本当の意味は、理解していません。
4
なので、次のように続けて言えるようにならないといけません。
例えば、
土地の高さで言うと北が高くて南が低いです。
交通で言うと、南北と東西に電車が走っていて、隅の方には走っていません。
土地の使い方で言うと、ほとんど住宅だけど、駅の周りに店が多いです。
(続く)
5
この法則は、
広がり方という見方で考えています。
どこに何が多いかってことです。
場所によって違うという法則
と
広がり方という見方を学んだ子どもは
じゃあ、他の市はどうかな?
と考えて応用できます。
じゃあ県はどうかな?
と考えて応用できます。
こうして四年生の学習につながります。
つまり、算数が積み重ねなように
社会科も積み重ねなのです。
6
ここに書いたのは、社会科の基本的な考え方です。
じゃあ、どう教えるの?
となるとそれはまた別個に考えないといけません。
ただ、これを知らないと
講義型の暗記社会になったり
活動中心の調べて終わり社会になります。
7
あとは、この後、
学んだことから
自分はどうしたい?
自分はどう考える?
というのも大事です。
法則、見方という答えのあるものから
自分で判断する答えのない学習です。
例えば、
自分達の市の一番良いところをアピールしよう!
とかがこの部分です。
この二つも混ぜないで考えていきたいです。