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学校で本当に教えるべきことは内容ではない?=やっぱり非認知能力なのか?

中室牧子氏の『科学的根拠で子育て』を読みました。
読みながら「学校で教えるべきことは、内容ではやっぱりないのか?」
ということを思いました。
答えは出ていません、読んで考えたことなどを書きます。
ちなみに私が読んだ内容を鵜呑みにせず、ご自身で読むこともおすすめします。


本を読んでいくと、結局最近、重視されてきているのは
いわゆる学力である認知能力ではなく、
見えない学力である非認知能力だと書かれています。
この流れは、教育経済学の世界では主流になっているようです。
(非認知能力が高いほうが、将来の収入が高くなりやすいということです。
収入が高いことが全てではないということではありますが。)


で、どんな非認知能力がもっとも収入を上げるかと言うと
忍耐力
自制心
やり抜く力

だそうです。

ちなみに、これらがあると、健康で安定した生活も高まるということです。
しかも、そうなると、成績も高まるそうです。


まあ、そんなの当たり前です。エビデンスなんてとらなくてもそうだろうと思います。

しかしじゃあ、学校で学んでいる学習内容って、何なのだろうなと思いました。
学習内容が、分からなくていいというわけではないけれども、
学習内容を身につけることを通して、
忍耐力、自制心、やり抜く力もまた、重要視して取り組んでいく必要があるのだなと思いました。

まさに、点が取れればいいでしょ、というのではないということです。


じゃあ、どういう先生が非認知能力を伸ばせるかということですが、
それはまだ分かっていないそうです。
しかし、現に、伸ばしている先生はいるというところまでは分かっています。


ちなみにやり抜く力を伸ばすには、次のようなことが大事だと
伝えるのがよいと書かれています。
①目標設定
②努力することの大切さ
③失敗や挫折を建設的に考える
④能力は努力によって変えられる

これくらいは、頑張ればできそうです。
「成長マインドセット」を伝えるというやつです。


自分も考えてみれば、中学の学習内容ですら、もうほとんどわかりません。
数学のテストしたら多分30点くらいかも知れません。
しかし、あの時、忍耐強く取り組んだこと、テレビを我慢したこと、最後まで頑張ったことは
今、仕事をしていくうえで、確実に役立っている気がします。

結局内容習得を目指しながら、培ったものです。


じゃあ、内容は何も分からなくてよいということではないとも思います。
内容習得することの達成感は、確実に
次へのやり抜く力につながる気がするからです。
確実に定着しなくとも、100点でなくても、できるようになっているという感覚が非認知能力につながるように私には思います。

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